

マジメなお話なので興味がない人も多いかもしれませんが…
太地町は捕鯨を現在でも続けている数少ない町の一つですので、非常に貴重なのです

単純に水族館が好きだ、イルカが好きだって人には本当にどーでもいい話かもしれないけれど…
例えばもっと掘り下げて詳しく動物と人間との関わりが知りたい人、そして将来イルカトレーナーになりたいなんて人がいたら、ぜひ勉強の為にも知っておいてもらいたいかも

イルカだって鯨の仲間だし、太地町と水族館のイルカ達は切っても切り離せない繋がりがあるし、何よりも飼育されている生き物達を取り巻く環境を知る事って凄い大切な事だから。
まず、捕鯨とは何ぞやってお話。
船で鯨を捕まえるって事ぐらいは誰にでもわかるはずだけれど、一言で『捕鯨』と言っても種類があるのです

実は、これが非常にややこしい

まず一つ目

①母船式捕鯨
鯨を解体・加工が出来る設備を完備した大型船で、遠洋に出て大きな鯨を捕まえる方法。
かつては、国内には7つもの船団(母船1、捕鯨船4で1船団)があったのですが、現在は『国際捕鯨委員会(IWC)』の管轄下の元、加盟国では全面的に禁止されています。
その為に、日本は「調査捕鯨」という名の元で限られた数の鯨を捕獲し、個体データの採取を行っています。
ニュースなどでたまに出て来る「日新丸」という名の船が捕鯨母船で、現在では世界で唯一の母船になります。
この調査捕鯨は「調査」という名は付いていますが、捕獲された鯨は資源を無駄にしない為にも全て販売用に消費されています。
余談ですが、この日新丸。
東日本大震災の際には、被災地に救援物資の輸送なども行ったんだとか

二つ目

②大型沿岸捕鯨
日本沿岸で大型の鯨を捕獲して、港にある解体場で鯨を解体する捕鯨方法。
主にマッコウクジラやニタリクジラを捕獲していましたが、現在では捕鯨を行っていた全ての企業が廃業をしていて、この方法での漁は行われていません。
三つ目

③小型沿岸捕鯨
日本沿岸で小型の捕鯨船を使って捕獲する方法。
比較的に小型であるツチクジラやゴンドウクジラが対象で日本政府管理の元で行われていますが、IWCによってミンククジラも捕獲枠が決められて管理されています。
四つ目

④いるか漁業
小型漁船による小型鯨類の捕獲漁。
IWCや日本政府直接の管理外で、魚と同じ漁の扱い。
和歌山県など一部では地方自治体が管理をしていて、一般的に「追い込み漁」と「突きん棒漁」があります。
以上、四種の捕鯨方法があるんです

その方法により、漁の仕方はもちろん、管理・監督の部署もそれぞれ違うんです。
だから、思っている以上にかなーり複雑な構造になっています


まず、これが捕鯨の基礎知識です

という事を頭に入れて、
「現在の太地町で行われている捕鯨方法と対象種は何?」
という話に触れて行きたいと思います
