お詫びと見解 | サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

昨日の死亡したシャチに付いて批判的なコメントを頂きましたので、それについてのお話を。


生き物が好きな方からしたらショックを受けた方もいるかと思います。


それについては、配慮が欠けた点があり申し訳ありません。


ただ、自然界で起きている事については、私は極力包み隠さずにブログにするつもり。


そして自然界にしても、動物園・水族館の世界にしても、生き物が死ぬという事は当たり前の事であって隠す必要はないと思うから。
もちろん、例外はありますがそれが教育だとも思うしね。


特に言いたいのは、水族館で生きている生き物だって、そのほとんどは野生から人間のエゴで連れて来られていて、人知れずに死んでいる生き物達だっています。


その生き物達を、自然界を代表して水族館という狭い環境に連れて来ているのでだったら、その生き様をなるべく多くの方に見せて知ってもらう。

これが飼育係の努めなんだと思います。
(特にイルカを代表した鯨類は可愛い可愛いばかりが先行していますが、そのほとんどが
「野生から連れて来られて狭いプールにいる」
という事は絶対に忘れてはいけない事だと思う。)


だからこのブログは、動物園や水族館の「楽しさを伝える」だけではなくて、個人的な意見としてダメだと思った事は批判的な内容でもハッキリと書いて来てます。

そして、捕鯨を初めとした様々な生き物に関する文化についても触れたいと思っているし、様々な考えや見解がある事もなるべく理解するようにしているつもり(様々な意見のある捕鯨だって、私はその現場を実際に見て、漁師さん達にも話だって聞いてます)




これって、様々な制約のあるちゃんとしたライターの方達には出来ない事だろうし、未熟だったとはいえ実際に飼育の現場にいてその裏も表も知っているうえに、全国の動物施設や自然の姿を見てきた私だから出来る事でもある思います。



だから、動物園や水族館好きの為の他の方のブログとは一線引いていると思っています。



生き物達の事を知ってもらう為には、本当は自然界の出来事や姿を知ってもらう事が一番大切なんだと思うけど、動物の仕事をしている人でもほとんどが「実際に見る」事は出来ませんしね。



ただ、「生き物達が可愛い」だけで、野生の姿や生態も全く知らなければ興味がなかったり、「見せる」事を意識していないような飼育係は、私はあまり好きではないんです。



今回の動物の死は不良の事故ではあったみたいだけど、人間が関係して自然界で起きた事でもあるので、その現状を知ってもらうのは悪い事ではないと私は思っています。


だから、ショックだと思う方がいる事も理解した上で細かい経緯については写真付きで詳しく書くつもり。
(本当にショックな方は読まないで下さい)



ただ最後に理解して貰いたいのは、今回の事故から港までの曳航は非常に珍しいケースである事と、世界的に非常に貴重なデータが得られるという事。

わざわざ港まで連れて来たのは、傷も腐敗もない状態の死亡した子供のシャチが見つかる事は本当に凄い事で、大学と国立の機関により研究に活かされる事になっているんです。

本当に凄い場なんです。

その後に、シャチ達の不思議な行動も確認出来ましたし、こんな場に最初から居合わせたのは本当に私を含めた一握りだけ。

だからこそ、なおさら記事にすべきと私は考えました。