

今日は、世界の飼育下のシャチ事情についてをお話しようと思います。
世界で最も有名になったシャチ『ケイコ』は、知ってる人も多いかと思います。
昔このブログにも少し書いたような気もするのですが、映画『フリーウィリー』に出演したシャチです。

映画がヒットした後に映画のストーリーと同様に、野生に帰そうという運動が世界中で起き、野生復帰に向けたプログラムを受けた後に海に帰されますが、結果的に野生環境に馴染めず、死亡して見つかっていまったという個体です

『フリーウィリー』の主題歌を歌っていたマイケル・ジャクソンが、ケイコを実費で買い取り、「ネバーランド」に野生復帰へ向けたリハビリ施設であるプールを建設しようとしたというお話もあるぐらいに、世界中から注目を浴びていたシャチでもあります。
この活動には賛否両論があるのですが、私的には世界中で一番愛されたシャチであるというのは事実だろうけど、何から何まで人間のエゴに躍らされてしまったある意味一番可哀相な悲劇のシャチだったと思います

実際に、野生復帰に成功したシャチというのもいます

バンクーバー沖に棲息していたシャチで、個体識別番号『A73』と呼ばれていたシャチ『スプリンガー』(飼育下での名前)です。
『スプリンガー』は2000年に生まれたと推測される個体で、2002年に母親が死んだ後にシアトルで衰弱をした状態で見つかり、アメリカ海洋漁業局、カナダ政府、バンクーバー水族館の協力の元で保護・治療を受けます。
音声識別により残りの家族の位置がわかった事で、その後無事に野生復帰を果たしました。
これが、人間が介入後に野生の元の群れに戻れた世界で唯一の例

この成功にはいくつかの理由があって、
・バンクーバー沖は世界で最も野生のシャチの研究が進んでいる海域であった事。
・保護された個体がまだ若くて環境への適応力に優れていた事。
・長期に渡り、飼育下にいた個体ではなかった事。
・バンクーバーにシャチの飼育経験のある水族館があった事。
が主な理由だと思われます

そして、野生復帰を叫ばれているシャチというのが実は今もいるのです

続きは次回。