世界一水深の深い湖に棲息するバイカルアザラシは、体が他のアザラシよりもずんぐりむっくりしていて、非常によく泳ぎます。
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バイカル湖の最大水深は1600メートル以上あり、世界で最も水質の綺麗な湖の一つでもあります。湖に生息する生き物のほとんどが固有種で、バイカルアザラシは湖の生態系の頂点に位置する生き物です)
飼育下でも陸上にいる時間がほとんどないので、水槽内は陸上部分をほとんどなくして水中を泳ぐ姿を見せる展示に特化しています。
しかも、水面は生息地を再現する為に擬岩ならぬ擬氷で覆ってしまいました

旭山動物園が冬季限定でアザラシ展示場の水面を凍らせるという見せ方をしていますが、これは北海道という寒さと飼育係の努力によって凍らせる事に成功している物。
(水槽はろ過装置が作動している関係などで、いくら寒い地域でも勝手には凍らないのです)
この見せ方は非常に面白くて、アザラシが氷の間から顔をヒョコッと出す姿はホッキョクグマの展示場にも活かされいるし、冬のアザラシの本来の姿を見せる事にもなっています。
お客さんが少ない冬季開園の集客の目玉の一つでもあります。
バイカル湖は非常に寒い地域にある湖なので水面が凍る事もよくありますが、サンシャイン水族館は東京のビルの中にある為に旭山動物園のような芸当は出来ないので、偽物の氷で水面を覆ってしまったのです。

ただ、動物園にあるペンギンやホッキョクグマの展示場を見てもらうとわかりますが、氷の偽物を作るというのは通常の擬岩に比べると難しく、偽物だという事がわかりやすいような作りになってしまいます。
そこで、サンシャイン水族館では制作過程から何回も業者とコンタクトをとって細部に渡るまで細かく修正をしたのと、水槽上に設置したライトの色や光量を極めた事で、その点のマイナス部分を調整しています。

偽物の氷で水面を覆うという見せ方は、日本初になります。

そして、同じように寒い地域に棲息する生き物で、サンシャイン水族館を代表する生き物の一つがラッコ。
日本は世界一のラッコ飼育数を誇る国ですが、国内にいるラッコはサンシャイン水族館を除いて全てが「アラスカラッコ」と呼ばれる種類。
サンシャインにいるのは、日本唯一の「ロシアラッコ」なのです

ラッコの新しい展示場は、パッと見た感じは何ら変わりはないのですが、よく見ると水中にこのようなボックスがあります。


このボックスはおそらく餌を隠す為の物で、ラッコがボックス内に手を突っ込んで餌を探す事でエンリッチメントの効果を狙っているんだと思います(実際の使い道は確認してませんが)