鯨類の管理 | サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

水族館では、こんな事やってますシリーズひらめき電球(鯨類編)


見れそうで、なかなか見れないシーンでもありますニコニコ


①血液採取
尾ビレから血液を取り、健康状態を検査します
検査に使う機械は、人間と同じ物ひらめき電球

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②体温測定
お尻の穴に機械を入れて体温を測定。
平均体温は、人間とあまり変わりません。


ベルーガ
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カマイルカ
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シャチ
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③精液採取
イルカに専門のトレーニングをする必要がありますが、採取をして研究や冷凍保存などをします。
(大学との共同研究や、人工授精などに使用)

カマイルカ
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ベルーガ
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鯨類の人工授精は、世界でもまだ数館でしか成功していない物で研究の段階です。

人工授精の研究が一番進んでいるのはアメリカのシーワールドで、シャチ、バンドウイルカ、ベルーガで成功。
シャチとベルーガは、シーワールドでしか成功していない物ですニコニコ


日本では、鴨川シーワールドでバンドウイルカによる人工授精に成功しており、今後はカマイルカやベルーガでの人工授精を研究していくようで、将来的にはそのノウハウを蓄積してシャチの人工授精にも挑戦すると思われますキラキラ


ただ、シャチの人工授精は名古屋港水族館の方が先に行うかもしれません。
名古屋港水族館の場合は、カマイルカ、ベルーガなどでも精液採取をしています。
(こちらは、現状では人工授精の予定はないようですが)


人工授精を行う場合は精液採取はもちろんですが、♀の性周期を調べる必要もありますし、まだ研究段階の物なのでわざわざアメリカから専門家を呼ぶ必要性や危険が伴うなど、簡単に出来ない物でもあるんです。

採取した精液を冷凍保存する為の専門の機械もかなり高価な物なので、国内では鴨川シーワールド、名古屋港水族館、アドベンチャーワールド、八景島シーパラダイスなど大型な施設でしか持ち合わせていないのも事実です。


④体重測定

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これらは健康管理や研究などの為に行っていますが、設備的な問題や予算により、各施設によりだいぶ温度差があります。
残念な事に、獣医さんがいない施設もたくさんあるのも事実しょぼん


人間のエゴで狭い空間につれて来ているのだから、命を無駄にしない為にも出来る限り健康管理はしっかりやってあげたいですがダウン