旅に出かけたら可能な限り、国宝、重文なども目にする機会を持ちたい。今回の岡山旅ではこれまで訪れる機会がなかった吉備津神社へ行きました。ここは本殿、拝殿が国宝です。鳴釜神事という、加熱した釜から響く音で物事の吉凶を占う神秘的なご神事を行うことでも有名なんだそう。遠い昔から中国で行われていた亀の甲羅占いみたいなものなのでしょうか。
とても大きな一枚岩がありました。
岡山といえば桃太郎。桃太郎伝説の原型は吉備津彦の温羅という鬼神退治。
本殿拝殿を横からみる。
さすが国宝建築。その独特の建築美も相まって大変な迫力です。大きいなと思ったら実際、全国屈指の大きさなのだそう。再建されたのは応永2年から数えて今年は600年目です。
屋根の反りの部分とかとても美しい。同じ神社建築といっても伊勢や関西の神社とは随分違うと感じました。
夕方4時を過ぎたくらいでしたが境内はとても静かです。おみくじを引きたいと思ったのだけれどなんと社務所は2時半くらいに閉じてて誰もいません。こんな大きな神社なのに神職さんらしき姿がどこにもみえない。え。↓ 神社業界も人材不足?
そういうわけで、国宝建築も観たことだし、津山のホテルに向かおう、、ということで出発することにしました。滞在30分にも満たなかったのでコインパーキングは無料で済みました。💦
そして津山市内に向かっているとき、主人が「さっき一之宮って書いてあったよ」と気づいて寄ったのが吉備津彦神社。先ほど訪れた吉備津神社に「彦」がついている名だけど、こちらの神社はこの地域(備前国)の一宮という格式ある神社です。これもご縁、お参りさせていただくことにしました。
立派な狛犬。この色合いは備前焼きかしら。
平安杉。龍が宿るといわれるこのご神木は樹齢千年を超えるとのこと。昭和初期に火災で幹が空洞になったものの、平成になって「大手術」を施したのだとか。そういえば「樹医」さんという仕事があるそうです。支えをつけながらも聳え立つその姿に「凄み」を感じました。
境内を歩いてみての感覚的なものですが、先に訪れた吉備津神社はどこか厳かな雰囲気が強かったのに比べ、吉備津「彦」神社はなんだかその気のハリが緩むようなゆったりした感覚です。両社とも地元のパワースポットなのだそう。それも納得でした。
こちらの社殿もすごく立派。
広い駐車場。吉備津神社から車で5分ほどの距離でした。こちらは偶然に通りかかって見つけて参拝させてもらった神社でしたがご縁があってよかったです。
ここから津山市内へ向かいます。