年が明けたら82歳を迎える私の叔母。少し前に高嶋ちさ子さんのライブに行ってきたそうです。見よう見真似でスマホから予約を入れ(多分、ちけっとぴあ?)、コンビニで支払い、発券を済ませ、一人で三重の田舎から大阪城ホールまで行ってきたのだと。

 

「途中の電車も会場も人が多くて疲れた。」と言うものの、私はよくもまあ、全てをひとりで準備して、誰にも頼らず、そこまでたどり着けたなあと感心してしまいました。私も最近落語のチケットをコンビニで発券してもらいますが、そのやり方が当初わからなくて困り果てたことがあったので。それまでのネット予約は孫にしてもらっていたそうですが、「おばあちゃんは遊びに行ってばかりいる」と思われたくないので自力で頑張ったのだそうです。

 

先月は地元のマラソン大会で、さすがに走るのはしんどいので歩くほうに参加したそうです。一緒に参加した人たちは皆、年下ばかりだったけれどそういう人たちを引き離してゴールしたことを話してくれました。60歳くらいまで地元の山岳会に所属し、50代でスイスやマレーシアの山に登ったりもしていたほど昔から活動的な人ですが退職してからも趣味や人間関係を広げて、一人暮らしながら、とても友達が多くて毎日が楽しそう。病院も全く行くことがないそうです。あの年齢にして医療費ゼロ。私と先日会った日も午前中はお仲間とボーリングに行ってきたそうです。この前向きさと健康と活動的なところの、半分でも3分の1でも私の母親にあったら離れて暮らす私ももう少し安心できるのだけど、、などと思ってしまいました。ニコニコ 

 

小さい頃から叔母と接してきた私が分析すると・・・生まれつき健康な人ではあったと思うけれど、従来から楽天的で元気な人だったというわけではないと思うのです。若い頃から人生のいろんなことから逃げずに向き合ってきたからこそ身に着けた強さ、賢さがあるからと思えるのです。たくさんのお仲間も人間関係を丁寧に大切につないできた日常の生活、心の持ちようといったものがあったから。

 

70代、80代、私の親戚を見ていても、この年代はその人のこれまでの生き方が「結果」みたいなかたちでもたらされているように思えます。老後のための準備は貯金も大事だけれど、同じくらい事前から用意しておくべきことがあるのではないか。叔母は75歳まで仕事をしていました。それからは無理せず、たいした不満も持たず、毎日小さな楽しみを見つけて暮らして。叔母こそが本当の人生の勝ち組に見えるこの頃です。私もこんなふうに生きられたら良いなと思うクリスマスの日です。

 

過去の写真を探してみました。5年前の12月に訪れた横浜、赤レンガ倉庫でのクリスマスツリー。