野洲市の文化ホールに文珍さんの落語を聴きに行ってきました。

舞台に現れるなり、「おいでやす」から始まり地域ネタを。(←野洲市)チュー

最初の演目の時のマクラが長くて、もしかしてマクラだけで終わるのかなって思うくらいでしたが、ずっとその話を聴いていたいわ!って思うくらい面白かったです。今の時代についていけない高齢者のネタが。「昔のレコードのA面、B面がもはやなくなったからCDになりましてん」、とか、「USBはアメリカ(USA)の横にあるんや」とか高齢者が高齢者に話す場面が続いてました。絶対に気を逸らさせない巧みな言葉選びと「間」のとり方です。大阪万博は空からみたら木の枠が「寿司の桶」みたいだったとか石破首相が「みゃくみゃく」に似ているとか何気ない描写によく観察されているなあと思わず笑ってしまいました。

 

次は水戸黄門が登場する「雁風呂」、「雁風呂」の意味って知るとちょっと切ない。「蔵丁雅」は芝居好きの奉公人定吉が仕事をサボって芝居に行く話。文珍さんの声の張りがすごいし、人物の演じ分けや迫力がいっぱいで、さすが大ベテランの噺家さんは違うということが私のようなド素人にもわかりました。今年の笑い納めでした。2025年はもっと文珍さんの高座に行きたいです。チュー