この週末、若狭町で開催されたジャズコンサートに行ってきました。前回ジャズのライブを聴いたのはいつだったかと過去記事を探してみたら2015年の前田憲男さん・綾戸千恵さんが最後。ほぼ10年ぶりです。それほどブランクがあるくらい私はジャズのことには疎いです。
数か月前に偶然このライブのチラシを見つけた時、東京のブロ友さんのブログで時々拝見していたジャズベーシストの方のお名前があることに気づきました。それで一度聴いてみようと思ってチケットを取ったという経緯です。
この写真は開演前のステージ。
演奏は圧巻のひとことでした。とても洗練された音楽!最前列だったのでその迫力もすごくて。ピアニストやドラマーの方は30歳前後、しかし若手とは思えないくらいのベテラン感でした。2時間があっという間でした。近くの席のお客さんが「かっこよすぎて言葉が出ない」っていっているのが聞こえてきましたが、本当にそんな感じでした。笑 井上陽介さんはお二人をうまくリードしてトークも交えてライブを進行されていました。井上さんは大阪出身とのことで小さい頃にはよく家族と夏休みに若狭に来ておられて、それ以来だと。関西でも特に大阪の人にとっては若狭はなじみある土地ですものね。
ジャズは生きる喜びとか心の躍動とかとってもストレートに表現する音楽だと思います。以前、穐吉敏子さんのライブに行ったときに、大昔のアメリカではジャズは売春宿の待ちあいや場末の酒場などで演奏されるのが常だったので良家のお嬢さんはジャズを聴くことを咎められた、なんていう話をされていたのを思い出しました。ジャズはそれだけ人間のナマの感情を表現するというのがコアにあるのでしょう。スタンダードの曲などについては代々の優れた演奏家がそれらの作品を自らの手で引き継いで更に磨き上げ、完成度を高めて現代に至ったのかなって思います。
ライブの後は余韻に浸るまもなく急いで家路につきました。万一、道路が凍結したりしたら怖いからです。なので今回は日本海の海の幸を楽しむ時間もなし。前日に若狭町は雪が降っていたので当日の道路事情が心配でしたが思い切っていってみて良かったです。