三連休の真ん中の日。石清水八幡宮を訪れた次は大山崎山荘美術館へ行きました。訪れるのは三回目です。線路沿いのコインパーキングに車を停めてGO!

 

天王山の入り口でもあるこの坂道を上ります。駅からシャトルバスも運行されています。冬だったからよかったけれどこの傾斜、夏場はかなり辛いと思います。

 

 

 

 

到着!

 

お庭の中央にある巨木が印象的です。

 

 

ガラスの回廊は「地中の宝石箱」と呼ばれる安藤忠雄さん設計の新館。モネの睡蓮の絵が展示されています。

 

 

ここの美術館、内装が素晴らしくていつも調度品や照明など展示品以外に注目してしまうのですが、残念ながら館内は撮影禁止です。

 

 

これより数日前、たまたま散歩中に街中の掲示板をみていてそれで知った藤田嗣治展。

 

 

行ったは良いのだけれど、三連休ということと最終週ということもあってか館内は大変な混雑でした。それほど大きい美術館ではない上に多くの人で展示品ひとつをみるのも一苦労です。藤田が遺した手紙などが展示されていましたが、なかなかじっくり読む余裕もなくて。大半の作品はちらちら・・とみるだけで終わりました。

 

 

今回知ったのは、この方のお父さんは陸軍軍医総監だったということ。森鴎外の後任というポジションでした。お兄さんのお嫁さんは児玉源太郎の娘。(日露戦争で満州軍総参謀長だったひとです)まだ日本が貧しかったあの時代にパリに留学して芸術家になれるくらいだったのだから相当裕福な家の人かと思ってましたが、やはりこの時代のエリートファミリーの一員だったのですね。

 

彼が留学した頃のパリは第一次世界大戦と世界恐慌の間の「狂乱の時代」といわれた時代。現地にいた時の写真に女装している写真があったり、パートナーも何度も変えていたり、乱痴気騒ぎをして、かなり放蕩息子だった様子です。藤田の描く、乳白色の美しい女性の絵を眺めながら、しかし、文化や芸術ってこういう「贅沢な無駄」から生まれる側面があるんだろうな~なんて考えたりしてました。

 

 

館内のカフェも何組も待ち客がいて入れそうになかったので、美術館は早々に出て、大山崎駅近くのカフェでコーヒー飲んで帰りました。