20代の頃にトルコ人の友達から青色の大きな目玉みたいなものをもらったことがありました。周りの嫉み妬みから身を守る「お守り」と教えてもらいました。その時はあまりピンとこなかったけれど。

 

小さい頃より大人から「自慢話をしてはいけない」とか「自分にとってのいいことは人に話してはいけない」と言われてきました。昔はそれを「はしたないことだから」と理解していましたが、いまはその本質は人の嫉妬心を煽らないためなんではないかなと思ってます。

 

富裕層の人たちが豪邸に住んで自家用ジェットで海外のリゾートに遊びにいくのを「いいね!」って賞賛していても、隣の席で働く同僚が昇進してボーナスが一桁多くなったりするとき、たいして勉強してなさそうにみえた友達が試験に合格し、勉強していた自分が不合格だった・・そんな時に抱くもやもや感情が嫉妬心の始まりではないかと思います。身近な人に対してこそそういう感情が生まれやすいのでは。

 

日本人は小さい頃から横並び教育されてきたので、他人と自分を比べる人が多く、こういう感情は日本人独特なのかと思っていました。こんなお守りがあるということはやっぱり妬み嫉みって人間の誰もがどこかにもっている感情なのだなあと。他人様から妬まれるほどの自分ではないはずですが、それでも他人の気持ちは量り難い。私自身もたまに他人を羨ましいって思ったりする。なんだか手放せないこのお守りは日本人の友達からお土産にもらった2つめの目玉でもう15年目。