大内宿から次は喜多方に移動しました。喜多方というとすぐに思い浮かぶのがラーメン。観光案内所でもらった地図には小さい街の中にラーメン屋さんがたくさん紹介されていました。でもそれだけでなく喜多方は江戸時代に街道の街として栄えた歴史があり、道沿いには多くの蔵が現存していて、これは新しい発見でした。
最初に訪れたのがここ。宝暦5年(1755年)創業の老舗の醤油屋さんです。なんてシックな素敵な建物。
上の写真は店舗後ろにあるレンガ蔵で明治37年の建物です。土台はイタリアから取り寄せた大理石、壁材タイルは東京の帝国ホテルで採用されたタイルを用いているとのこと。蔵の一階は店舗につながった展示室があり、見学もさせてもらえました。
説明によるとここのお座敷は縞柿(しまがき)という珍しい材木で作られているそうです。天井や鴨居、座卓など全てが縞柿素材です。縞柿という名も初めて聞きましたが柿の木の一種で長い年月の間に形成された木目は渋と年輪が混ざった模様をしており、幻の銘木とも呼ばれているとか。この距離ではなかなか細部まで観察できませんでしたが座卓の重厚な堅そうな質感はここからもわかりました。
店舗のほうは昭和6年建築。
蔵に続いています。外からみるとこんな感じ。
高い天井にレトロなライトが似合っています。漆喰が塗られていました。
キリンビールの看板は昭和27年にキリンビールの代理店であったことからだそう。
店内でお醤油の味見もさせていただきました。東北のお醤油の特徴なのか塩気が強く、甘みのある関西のお醤油に慣れているとかなり強い味に感じました。それでここではお醤油は買わず、一緒に味見させてもらった出汁醤油をお土産に買ってきました。この出汁醤油が家で使ってみたらとっても美味しくて、食卓に置いて以来、毎日みるみる間に減っていくほど重宝しています。お豆腐や納豆やとろろにかけたり・・もっと買ってきたらよかったと思ってます。
お店の正面に出てみます。昭和6年の建物が、現在でも現役なのが観光客の身ながら嬉しかったです。
多分ここもお醤油屋さんの蔵の敷地。
喜多方には風情ある素晴らしい蔵がたくさんありました。雨の日でしたが傘をさしてがんばって歩きました!ここでもたくさん写真を撮ったので何回かに分けて写真を投稿したいと思います。