福島の旅も最終日。空はあいにくの雨模様でした。大内宿のある山間部の気温は会津若松市内よりも更に低く、この日の最高気温は12度。旅の前半はTシャツ一枚でも大丈夫なくらい暑かったけれど、この日は3月くらいに逆戻りしたかのよう。とりあえず持ってきただけの上着を羽織って歩きました。

 

福島県では是非ここを訪れてみたいと思っていた宿場町です。茅葺民家が軒を連ねる街並みが残っており、これだけ大きな茅葺家屋が並ぶ様子は圧巻でした。どこのお宅もお土産屋さん仕様になっていました。普通の暮らしが営まれている京都・南丹の茅葺の里とはまた違ういかにも観光地という感じもしましたが。

 

 

大内宿では大きなネギ一本を添えた蕎麦が有名です。当初はそれをと考えていましたが、生のネギを齧って食べるのも刺激が強すぎるかなあ・・と、迷っていた時にたまたま視界に入った「くるみそば」。くるみ大好き。ここに行ってみよう。

 

 

 

一通り、街歩きをした後でここに入ったのでちょうどお店は空いていました。ほっと落ち着く雰囲気の店内でストーブの火も入れてくれてありました。火が恋しいくらいの肌寒い日だったのでストーブ近くの席に座りました。

 

 

 

 

ホームページ解説によると大内宿では昔からお祝いの席ではクルミをすってそばつゆに混ぜて食べる習慣があったそうです。それを伝承しているのがこの蕎麦屋さん。会津に自生する山ぐるみを使ってみえるそうです。山ぐるみは西洋ぐるみより固くて割れにくく中身を取り出すのが難しく量が取れないのだそう。西洋ぐるみより苦みが少なく、味が濃いという特徴があるとか。

 

 

温かいお蕎麦にしました。蕎麦の上にくるみのペーストが載っています。これをおつゆに溶かしていただきました。

 

 

おつゆにコクと香ばしさが増して、まろやかな優しい味に。しっかりコクもあり、とても美味しい!これはなかなか他の地では食べられないお蕎麦ですね。

 

 

お団子も一緒に。

 

これがとても大きいもっちりとしたお団子なんです。そこにお味噌の甘いタレがつけてあります。香ばしさ、お餅の大きさやもちもち加減、タレの美味しさ・・どれもレベル高い。いつかまた大内宿に来ることになってもまたこのお蕎麦とお団子を食べたいです。

 

会津若松市内からまあまあ離れたところにある山間の大内宿ですが、ここも戊辰戦争の戦いの場になっていたそうです。

 

刀傷がかなりはっきり残っています。大内宿は激戦地で会津軍の敗退でもう少しで焼き討ちにあうところだったとか。こういうことも実際にその地を訪れて知ることだったりします。

 

 

大内宿、くるみそば | 金太郎そば山本屋 | 下郷町 (ouchi-yamamotoya.com)

 

大内宿には茅葺屋根の家屋が約30軒あります。ここでも写真をたくさん撮ったのでいくつかに分けて投稿したいと思います。