水運などで栄えた三國湊の風情ある街並み、以前から一度訪れてみたいと思っていました。上の写真は豪商・森田家が創業した旧森田銀行本店の建物です。三國湊のランドマーク的存在。大正9年(1920年)に建てられました。レンガ造りにみえますが、タイル張りなんだそうです。あいにくこの日は休館で内部を見ることはできませんでした。

 

その近くにある骨董品店のような店構えの建物。

 

 

築120年の古民家をリノベしたフランス料理店が中に入っているようです。ここで食事してみたいなあ。

 

 

 

三國湊座。名前からは昔の芝居小屋?と思ったけれど、いまはカフェ。地元食材を使った三國バーガーが食べられるようです。

 

 

 

三味線体験ができるカフェ。そういえば三國にはかつて全国有数の花街があったそうです。この後で入った豪商邸で写真を見せてもらいましたが、江戸の花魁に匹敵するような美人がいたらしい。

 

 

 

 

江戸時代後期に建てられた材木商の邸宅(岸名家)を見学しました。先祖は宝永4年(1707年)創設された俳諧結社の初代宗匠であったと。そこにいらしたガイドさんから説明してもらいましたが、俳諧とは私の理解ではそれ以前からあった連歌に滑稽の要素をとりこみ、制約を緩めたような感じの文芸のこと。連歌のときからあった二人以上で詠みあうというルールは踏襲されています。私はこれまで俳諧と俳句をほぼ同一に考えてましたが、そうではありませんでした。俳句とは俳諧の発句部分のことで、明治期に正岡子規が確立したものなんですね。なのでもうちょっとあとのことですね。俳諧は江戸期に庶民の間でも広まりましたが、多分当時は少し前までいうところのゴルフのように、ある程度の階層の人たちとの付き合いに求められる素養だったのかなと思いました。

 

 

 

松尾芭蕉の肖像。

 

 

 

 

このあと、前日のお刺身がとても美味しかったから鮨を食べたいという主人の希望で近くにあるお鮨屋さんにいきました。私としてはあのフレンチに行ってみたかったけれど、それはまたひとり行動の時に。カウンターで10貫+茶碗蒸しのランチ(3500円)をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ福井県のお鮨屋さんでもネタの種類が違うように思いました。うま味の強いとっても美味しいお魚でした。茶碗蒸しの中には蟹の身とか入ってて随分豪華バージョンでしたよ。ごちそうさまでした。