2023年1本目。今年も映画鑑賞、100本を目標にします。

 

 

監督:スパイク・ジョーンズ

キャスト:ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン

 

近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に“彼女”と過ごす時間に幸せを感じるようになる。

 

2013年アメリカ映画。先日読んだ量子科学の本で紹介されていた作品。ある男性がAI型OS(サマンサ)に恋するストーリーです。サマンサはスーパーコンピュータ内の超人工知能であり、8千人を超えるカスタマーらとの会話から学ぶ情報を全て記憶し、学びながら、学習・成長していく存在です。

 

主人公の男性(セオドア)は現実世界でも生身の女性と出会ったりもするのですが、お相手女性のエゴの強さに引き気味。そんな時に自宅でスマホの向こうから聞こえてくるサマンサの声は彼に何も求めず、優しい。声の主は知性とセクシーさを兼ね備えていて、とても魅力的です。現実にいたとしたら男性ならきっと恋してしまいそう。(声だけの出演ですがサマンサ役はスカーレット・ヨハンソンなんですよ。)この場面からは人間の持つ、そしてそこから逃れられない「エゴ」についてとっても考えてしまいました。

 

しかし、ある日、セオドアはサマンサが8千人超の顧客のうち、641人と恋人関係になっていることを知ります。その時のセオドアの動揺。いつのまにか彼はAIサマンサが人格のある存在だと思い込んでいたのですが・・やはり現実はAIなんですよね💦

 

この作品、10年前に製作されたものですが、最近登場したChatGPTの機能を思うと、この映画の世界が全くありえない話でもない気がしてきました。将来(といってもあと数年後)、自分がみている世界が現実世界なのか仮想世界なのかどちらかわからなくなるくらい仮想世界が現実に入り込んできそうな・・。