1月3日。小浜市内の若狭彦神社にお詣りしました。海幸彦・山幸彦の神話の神様をお祀りした神社で若狭彦神社(上社)と若狭姫神社(下社)に分かれています。奈良時代の鎮座とのことでとても歴史のある神社です。二つの神社はセットでお詣りしないといけないみたいで最初に若狭彦神社のほうへ向かいました。
正月三が日だから混んでいるかな、って思ったけれど、誰もいませんでした。北陸らしい暗い空の下では参道も鬱蒼とした感じで、歩いている人もいないのは却って心細いほど。
とても立派な夫婦杉があります。空が本当に暗くて、少しでも明るく見えるよう加工してみましたがそれでもこんな感じ。
男の神様であるためか、ここはいつもちょっと厳しそうな印象を受けます。静謐さに包まれた境内。改めて写真をみるとご神気が漲ってるような感じにも。
なにげにくぐってきたこの門も江戸時代のものなのですね。両宮とも各所にわかりやすい説明の看板が立っていました。
帰り道です。道の両脇にある大きな二本の杉の木はもうひとつの鳥居といわれているそう。この辺まできた時に他の参拝客とすれ違いました。
車で1.5kmほど移動。今度は女性の神様、若狭姫神社へ。
こちらは比較的交通量がある道路沿いにあり、明るい雰囲気を感じます。社務所もあって人がいるのも安心感。どちらも駐車場のキャパが殆どないので大丈夫かなって思ってたけど余裕余裕。福井県の良いところはどこにいっても混雑と無縁なところ。
境内はぱっと明るい雰囲気。そして目の前の千年杉が圧巻。
下から仰ぎ見る。木の皮のうねりをみていても生命力というのか、エネルギーを感じます。なんか女性がもつ独特の強さみたいなの。
境内の小さなお宮さんにも全て参拝しました。
石灯篭。
昔は鯖街道に建っていたのですね。こんな燈籠が建っていた時代、見てみたかったです。
こちらの神社はひっきりなしに参拝者が続いてます。若狭彦神社では雨の音しか聞こえなかったのにこちらは家族連れが多く子供の声も聞こえてとっても賑やか。
石灯篭と反対側にもいってみました。女性の神様だから子宝、安産育児のご神徳もあるらしいです。「たらちねの母」って短歌で聴きますが、垂乳根(たらちね)って書くのですね。へ~、こういうことか。
光の量がたりなくて随分暗くなってしまいましたが、垂れた乳房を思わせる姿です。
子種石。古事記に書かれた淡路島ができたときの話(国生み)とか初めて読んだ時、なかなかのインパクトだったけれど、日本人ってこういうのおおらかというかなんというか。
扁額。この神社は昔は遠敷(おにゅう)神社といわれていたそうです。この地域を遠敷(おにゅう)といいますが、遠敷明神というのがいて、東大寺二月堂のご神事、お水取りにも関係している神様です。ということは若狭彦姫と遠敷明神って同じ神様?この辺よくわかりませんが、東大寺二月堂の裏手にも遠敷社というのがあるそうです。
お正月の神社は神気が高まるといわれてます。確かに雰囲気違いますね。松の内の期間にあと何社か周ってみようかと思います。全てはお天気次第です。