新薬師寺からランチを予約してあるお店までならまちを歩いていた時にたまたま通りかかりました。上の写真みたいな普通の住宅街です。

 

 

小さいお寺の門みたいなのが開いていて、そこにみえた方に「よかったら見て行ってください。」と声をかけられました。興味半分でのぞいてみることに。

 

 

ちょっと小高い丘みたいなのになってます。石段を上ります。なんかの古墳のあとかな?

 

 

 

突如、ピラミッドみたいなのが現れました!

 

 

いただいたパンフレットをみると英語でPagodaって書いてあります。東南アジアやインドにある仏塔のことです。階段状になったピラミッドはメキシコのピラミッドみたいにも見えます。

 

1987年には小さい山だったようです。その後、掘り出したらこんな仏塔が現れたというのは驚きですね。

 

 

 

仏塔(ストゥーパ)って釈迦の骨やそれにみたてた宝物などを収めるもの。ここは奈良時代の僧の頭を埋めた墓という言い伝えがあるそうです。それで頭塔と呼ばれているのだとか。由来や言い伝えなどをネットで調べてみたら激しい権力闘争がこの時代にもあったことが伺われました。

 

 

このピラミッドの基壇は一辺32メートル。そこに7段の石積みがされています。そこに仏の姿を刻んだ石が収められています。石積みは自然石を積み上げたかたち。朝鮮や対馬にある石積みに近い感じがしました。

 

 

 

ここを歩いて周ります。

 

東大寺から距離にして1kmくらいのところです。この日は正倉院展にあわせて特別公開されていたみたいです。普通に歩いていたら、全く気付かず、看板をみても「よくある古墳跡だろう」くらいに思って素通りしてたかもしれません。たまたま、前を通りかかって、声かけられて、覗いてみたらなんかすごいのを見てしまったという経緯。

 

 

 

 

頭塔から奈良の街を見渡す。奈良市内には大きなビルなどもないので遠くまでよく見えます。自宅の裏の山を掘り出したらこんな遺跡が出てきた、なんてご近所の人は驚いたかもしれませんね。ちょっとびっくりな経験でした。