これまで行く先々で蕎麦屋さんを訪れてきたけれど、ここを超える蕎麦は知らない、というくらい素晴らしいお蕎麦がいただける蕎麦屋さん。奈良に行ったら必ず行きます。秋の正倉院展観覧と玄の蕎麦ランチはもう何年も続くお決まりコースになってます。ミシュランで星をとって更に有名になってからは開店と同時に「売り切れ」の札がかけられるようになりました。

 

 

なので、毎回、事前に予約をお願いしてます。その時に何を注文するかも伝えます。

 

コロナ禍で暫くご無沙汰していましたが、以前は大きなテーブルが2卓あって相席でした。今回は二人~四人用のテーブルに替わってました。

 

 

ここのお蕎麦、女性でも一枚だと全然物足りないので最低2枚くらい予約したほうが良いと思います。せいろのお蕎麦一枚(梅たたきの水蕎麦)と蕎麦がきを予約しました。

 

 

そば茶が出されます。そば茶独特の香りがふわ~ん・・と。帰りにお土産に買いました。

 

 

最初にせいろ。水蕎麦は梅肉、塩、水でいただくという変わり種です。つゆを別に注文することもできるのですが、やはりおススメの食べ方に従ってみよう。これは蕎麦それ自体の味を楽しむことができました。

 

 

とても繊細で美しいです。つなぎなしの十割。細いけれどコシも感じます。細麺の舌ざわり、歯ごたえ、のどごし、どれも他にはない経験です。鼻孔に抜ける蕎麦の香りに幸せを感じます。梅肉は甘めの味付けです。塩も梅肉も蕎麦の旨味を最大限に引き出すような感じ。水につけた蕎麦はちょっと水分を含んで滑らかなのどごしに。より蕎麦の風味を感じることができました。

 

 

一枚目を食べ終わった頃に蕎麦がきを運んでもらいます。そばがきってできたとたんに固くなり始めるので、すぐに食べなくてはいけません。

 

 

まるでつきたてのお餅のような粘度です。ワサビや塩でいただきました。蕎麦の香りが広がります。半分くらい食べ進むと固くなってきます。お餅みたいと形容しましたが、お箸をいれるとサクッと切れる不思議なお餅という感じ。そしてお餅じゃないのでやっぱり胃にもたれることもないです。

 

その頃に出される蕎麦湯。ここの蕎麦湯は絶品すぎて、やはりこれに比肩する蕎麦屋さんが思い浮かばないのです。

 

 

普段ならつゆと混ぜますが今回は純粋に蕎麦湯だけを。岩塩をパラパラとかけていただきます。白濁度がすごいです。ドロドロで、そば粉の風味が強く口内に広がります。これはこれでまた別の幸せ感。普段はそば湯を出されても一杯いただく程度ですがここでは毎回ゆかりんちゃんと奪い合いです。笑 

 

 

 

3年ぶりの玄のお蕎麦は相変わらず極上の美味しさでした。また来年までさようなら。

 

玄 (げん) - 近鉄奈良/そば | 食べログ (tabelog.com)