旅3日目。ブロ友さんの中には建築物巡りをされている方がおられて、その写真を日々拝見するうちにこういう楽しみ方、見方があるのかぁ・・って私自身も興味を持つようになりました。これまでたくさんの美しい建物の前を素通りしてきたように思います。これからは足を止めてじっくり楽しみたいです。
新潟市美術館。さて外観から。ここは日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男氏設計の美術館です。遠くからみた時、この建物のオリーブグリーンというのかカーキというのか独特の茶色っぽい緑色が特徴的でした。
近づいてみると深緑、茶色、褐色など微妙に色味の違うタイルが使われてます。光が当たる場所によって雰囲気が変わる感じ。完成して35年ほどということですがこの艶感の素敵なこと。
今回新しく学んだことはこのタイルは「打ち込みタイル」という前川独自の工法が使われているということ。丸い穴は木製型枠に釘で固定するためのものだそう。壁にタイルが食い込んだ状態になり、厳しい気候の新潟でもタイルが剥がれにくくなるとか。前川建築の特徴だそうです。
全体の直線×直線も印象的ですが細部はRがとってあります。
中へ入ります。グリーン系の落ち着いた外部とは対照的に中に入るとポップな色が視界に飛び込んできました。(ここもRがきれいにとってありますね。)
でも派手派手な感じではないのは外側と同じ茶系~緑がベースにあるからでしょうか。
からし色×空色。
ガラス張りの向こうの中庭を背景にした場所では白色で爽やかな感じ。
天井は明るいブルー。丸いキノコみたいなランプもかわいい。
常設展エリア。美しい曲線。
しっかり見てないと気づかなかったけど、天井のあたりとか、緩やかな曲線になってます。
何度も通ってじっくり見たい建物でした。結構枚数を撮影したつもりでいましたが、パソコンで写真をみていて、もっと写真を撮ってきたらよかった!って後悔しました。たまたま寄った・・って程度の場所でしたが、すごく良かった!この日一番記憶に残った建物でした。