旅3日目。次は美術館へ。前々から計画していたわけではなく、たまたま近くにあったので行ってみた場所です。ちょうどマン・レイ展が巡回中でしたので鑑賞しました。
マン・レイは20世紀を代表する芸術家。私は彼の写真作品くらいしか知りませんでしたが、映画を撮ったり、彫刻やオブジェ制作などでも活躍して多彩な才能を持っていた人だということを改めて知りました。
この人の有名な作品:(ネットからお借りしました。)
アングルのヴァイオリン。
アングルはフランスの新古典主義の画家の名。ふくよかで色白の美女を描いた作品が多くあります。女性の裸体にヴァイオリンを重ねたユーモアを感じる作品。
ココ・シャネルのポートレート。この写真も有名ですね。シャネルとマン・レイは同時代に生きた人。
モンパルナスのキキ。藤田嗣治やモディリアーニ、キスリングなどの作品のモデルになっているこの時代のミューズ。マン・レイと恋人だった期間もあったそうです。上のヴァイオリン作品も彼女を写したもの。
こんなシュール・レアリズム作品も。
唇のモデルになった女性。彼女もマン・レイの恋人でした。
マン・レイはアメリカ人として生まれ、パリに渡り活躍しますが、戦争から逃れるためアメリカに帰国。しかし、やっぱりパリが恋しくてパリに戻って、そこで晩年を過ごします。この企画展では彼の人生を時系列でたどり、彼の周りにいた女性たちを紹介し、そこからマン・レイがどんな人物だったかを浮かび上がらせるという流れでした。どの女性も魅力的な美女ばかり。みんなしっかり自分の足で立っている自立した女性たち。だからこその魅力なのかもしれないなと思いました。
企画展をみてから常設展、あとアマチュア写真家の方々のグループ展なども見せてもらいました。ここの美術館は建物自体もとても素敵。次回はそのことを書きます。