旅3日目。当初の目的地は弥彦神社と燕三条を考えていたのですが、弥彦神社については前日に電車の時刻を確認してみたところ、本数がとても少なく不便そう。予定通りに戻れるか心配になりました。燕三条では金物類をいろいろ買い物したかったけれど、買い物のためだけに一日使うのはもったいない。それでこの日は新潟市内の観光をすることにしました。

 

 

この日、最初の目的地は「北方文化博物館」という名に惹かれてここへ。駅前の案内所で確認したら本館(豪農の館)は別の街にあって、新潟市内にあるのは分館とのこと。

 

行ってみたら博物館というよりは一般公開されている明治期の邸宅でした。新潟は石油が採れる県ですが、油田掘削によって巨万の富を得た長岡の実業家が明治時代に別宅として建設したものだそうです。歌人、美術史家、書家であった會津八一が晩年に過ごした家でもあるとのこと。

 

 

書院造りの日本家屋です。村上市で訪れた武家屋敷の陰翳礼賛的雰囲気とは対照的な開放的で明るい印象。座敷周りの縁側に籐椅子が置いてありました。お庭はちょっと雑然とした印象を受ける感じだったけれど、住人だった人はこんなところでゆっくり緑を眺めて過ごしていたのかなって思いました。

 

 

神棚に出雲大社みたいなしめ縄がしてある。

 

 

豪奢ではないけれど良い建材を使って品のある感じのお宅。なんとなくかつての住人の人となりまで想像できてしまう。

 

 

 

敷地内には茶室もありました。

 

 

待合まである。

 

 

二階部分。

 

 

玄関。

 

横にあとから建設された洋風住宅がつながっています。階段をあがって二階へ。

 

 

入り口の扉。

 

 

二階部分の写真は殆ど撮ってませんでしたが、會津八一氏の書画などが展示されていました。この方のこと、何も知らなくて残念だったけれど、有名な書家であったようで、検索するとたくさんの作品が出てきます。

 

 

新潟市内には一般公開されているお屋敷が結構ありました。ここは上にも書いたように油田掘削で成功した実業家の別宅。そのほかは豪農や実業家の家、名庭園を要したお屋敷など・・新潟には裕福な人たちが大変多かったことが伺えたのも印象的。

 

移動手段が徒歩かバスとなるため、予想外に時間をとってしまい、当初行きたい場所リストにいれたうちの3分の1も行けずじまいでした。地方の旅は車がないとなかなか不便です💦 この後、隣接するもう一つのお屋敷に行きました。続きます。