ちょっと遠くからの撮影ですが村上市を流れる三面川(みおもてがわ)。下の地図はサケの回遊ルート。遠くベーリング海やオホーツク海、アラスカ湾から秋になると生まれた母川に戻ってきます。

 

 

サケはなぜ生まれた川にかなり高い精度で戻ってこれるのか?まだその理由は解明されていないそうです。体内時計が記憶している説、海流に乗って泳ぐ説、故郷の川の「におい」を嗅ぎ分けて戻ってくる説などがあるようです。最後の説、「故郷の匂い」ってありますよね。サケの鼻は人間の嗅覚の100万倍以上あるそうですが、こんなに広い世界の中から母川の成分を嗅ぎ分けて戻ってくるなんてすごい。人間でも魚でも小さい頃の経験ってやっぱり強烈にその後の人生に影響を与えるのかなって思います。

 

 

イヨボヤ会館。

イヨボヤ会館 - 日本で最初の鮭の博物館 (iyoboya.jp)

 

 

「イヨボヤ」とは新潟で「鮭」のことを意味します。元来は「魚」という意だったのが、「魚といえば鮭」くらいになったみたいです。それだけこの土地で鮭が人々の生活の大きな部分を占めているということなのかと思います。

 

こんな時期に鯉のぼり?と思いましたが、これは「サケのぼり」かも。以前、高知の四万十川沿いを車で走ってたらあの界隈には「カツオのぼり」が空を泳いでました。みんなそれぞれ地元仕様に合うように変えてて面白いですね。

 

 

ミニ孵化場。いまの季節はサケがいないので違う魚でした。赤ちゃん魚、かわいい。

 

 

 

ヤマメだったかと思いますが餌やりをさせてもらいました。餌を放り込むと、一気にくいついてきます。

 

 

 

ここは人口河川。サケの稚魚たち。チョウザメもいました。

 

 

 

三面川の分流(種川)に観察窓が設置されているので次はそれを見に。そこまでの通路が不思議な感じ。

 

下の写真は水槽に見えますが、実際の川を断面から見ていることになります。

 

 

 

水の色と空の色、癒されるカラーです。

 

 

サケが遡上してくる秋になったら、ここ、どんなになるのでしょう。大きなサケが悠々と泳いでいるさまを観てみたいものです。タイミングがあえばここでサケの産卵も観ることができるそうです。この種川というのも江戸時代に31年をかけて造られたもの。当時、サケの母川回帰に注目した人がいて、サケの産卵孵化増殖を世界で初めて成功させたのだそうです。

 

 

その後、上階の展示エリアへ。なぜかクジラの化石。

 

 

サケ料理の紹介。

 

 

サケ皮で作ったというブレザー。えー。

 

 

サケ皮スリッパ。あまり欲しくない。💦

 

 

この日は歩き疲れたのでこれでおしまい。次のバスは1時間ほど先だったので再び村上駅まで歩いて、電車に乗って新潟駅に帰りました。地方の観光は車がないと不便ですが充実の1日でした。