21~22本目。

 

原題:Viva la liberta

監督:ロベルト・アンドー

キャスト:トニ・セルビッロ、バレリオ・マスタンドレア

 

イタリア統一選挙を目前に控えたある日、支持率が低迷しているイタリア最大の野党の党首エンリコが、突如として行方をくらませた。困り果てたエンリコの部下アンドレアは、エンリコの双子の兄弟ジョバンニを替え玉に起用。するとジョバンニは、ウィットとユーモアに富んだ言葉で瞬く間に世間を魅了していく。一方、エンリコはパリで暮らす元恋人ダニエルの家に身を寄せていた。(映画.com)

 

2013年イタリア映画。イタリアの名優トニ・セルビッロの一人二役が見ごたえありました。最初は二人のキャラがとても対照的で全然別人格なのですが、時間の経過と共にだんだん一人の人間に収斂していく感じがサスペンス的です。そして最後は「彼はどっち?」と観客に委ねるような終わり方でした。BGMにはヴェルディの「運命の力」が効果的に使われてます。イタリアの自由すぎる恋愛事情が久々のカルチャーショックでもあり。人生を楽しんでいる感じが伝わってきました。

 

ストーリーとは関係ないですが、主人公の男性(写真)が50歳という設定で驚きました。実際、トニ・セルビッロはこの時50代ですが日本人なら70代後半くらいに見えます。いや、政治家なら先日小沢一郎さんを何かで拝見しましたが80歳でもっとお肌がつやつやされてたような。西洋人の老化スピードに驚愕・・。汗うさぎ

 

 

 

原題:Homework

監督:アッバス・キアロスタミ

 

「友だちのうちはどこ?」で世界的に高く評価されたイランのアッバス・キアロスタミ監督が、宿題と学校教育をテーマに撮りあげたドキュメンタリー。イランの子どもたちはいつも多くの宿題に追われていると感じたキアロスタミ監督は、自らインタビュアーを務め、小学校の児童たちやその親に「宿題」について次々と質問を投げかける。インタビューを通してそれぞれの複雑な家庭事情が浮かび上がり、イランの教育制度が抱える問題点が明らかになっていく。キアロスタミ監督は子どもたちの多彩な表情や言葉を生き生きと捉えながら、社会への警鐘を鳴らす。(映画.com)

 

1989年イラン映画。「友達のうちはどこ?」に出演していた男の子がとてもかわいかったので、アマプラで見つけたこちらの作品も続けて鑑賞。これもただ淡々・・と続くドキュメンタリーです。80年代のイラン、まだ貧しさが多くの部分を占めていたのでしょうか、今もなのか、詳しいことは知らないのですが、子供たちは学校が終ったら親の仕事を手伝わされたりしている様子。「親から殴られる」といっている子供があまりにも多いのが印象的でした。カメラマンの前で怯えて泣き出す子もいました。目の前の大人を怯えているようです。学校集会での威圧的な大人の様子。こういうところから伺える当時の社会が透けて見える感じがしました。