昨日の夕方は警報が出るほどの豪雨がありました。短い時間でしたが、屋内にいてもとても暴力的な雨の音が聞こえてきて。窓から外をみると降り出して間もないはずなのに道路には水たまりがたくさんできていて、「続いたら危ないかも!」って一瞬恐怖を感じました。台風が来た時もそうですが、これだけ激しい雨の中ではとても避難所まで移動できない気がします。ここの街って平地が少なくて、どの地点にいても山か川か海が近くにあって台風の時期はいつも不安です。台風じゃないのにこんなに雨を心配する夏がくるなんて。他の地域でも被害がありませんように。
昨今の世界情勢から基本的なことだけでも知っておきたいと思い、地政学関連の本を探しました。書店に並んでる中で一番わかりやすそうなタイトルだったのでこれを購入。 期待通りとても平易に書かれていて、でも知らなかったことをたくさん知ることができた一冊でした。読んだのは夏の初め頃。今日は他のネタがないので久しぶりに読書記事を書きます。💦
内容は高校生の兄と中学生の妹が年齢不詳の男性「カイゾク」との会話の中で地政学について学んでいくというもの。なぜ戦争を起こそうとする国があるのか?なぜアフリカはいつまでたっても貧しいのか?なぜ米ドルは相変わらず最強通貨なのか?などなど・・こうした疑問への解答が、地球儀上の国々の位置関係や地形などから客観的にみえてくる感じ。世界の国々が抱える問題の多くがこれほども地政学的理由に制約されているのか・・って改めて思う内容でした。
知って驚きだったのは「核兵器がその効力を発揮するためには深海が必要」ということでした。核兵器って通常どこにあるのかわかりません。敵に知られたらそこが狙われてしまうからです。敵にわからない場所・・それが海の中なんだと。だから、いつまでも潜っていられる原子力潜水艦、海の中からミサイルを発射する力、潜水艦を隠すことができる深く安全な海・・これらがあってこそ核兵器は最強のアイテムになるということ。現在、こうした条件を完全なかたちで持っているのはアメリカとロシアだけ。それを想うと中国がなぜあれほど執拗に南シナ海を欲しがるのかがわかる気がしたし、逆に日本の北方の海・・あの辺には核を積んだロシアの原子力潜水艦が待機しているのかと思うととても気味が悪いなっていう怖さも感じました。
私は核兵器って砂漠のどこかとか山の中に隠してあるのかなって勝手に思ってました。北朝鮮のミサイル発射報道やどこかの国の核実験報道から勝手にこんなことを想像してたのかも。こういう一方的な思い込みが他にもいっぱいありそうです💦この本はとにかく読みやすくてためになる一冊で、もしもいま中学生だったら夏休みの感想文を書く時の題材にしたいところ。