アマプラで見つけた全10話+特別編1話のドラマ。2年ほど前に深夜枠で放映されていたようです。カフェ経営を夢見る女性が中年の建築模型士の男性と一緒に都内の名建築巡りをし、併設されたカフェやレストランで食事を楽しむというストーリー。二人とも素でやっているのかなっていうくらい、まったり、自然な会話で物語が進んでいくところもよかったです。
(以下の写真はネットからお借りしました。)
ビヤホールライオン銀座七丁目店。
二人を見ていると、とても既視感。 いつもカメラを手にした千秋の好きなもの:閉園前の植物園、誰も乗っていないスワンボート、雑草の咲く時期と名前を覚えること、旧地名の看板、路地を歩くこと・・。こうしたテーマは日々、ブロ友さんの投稿で目にしているからです。二人の行動は私自身が日々拝読している写真ブログを書いておられる多くのブロ友さんの行動とあまりにも似ていて、脚本を書いた人はカメラ・ジャンルのブログを書いておられるひとりなのか、あるいは読者なのかしら?って思いました。千秋は道端で雑草の写真を撮っているところを警官に職質されたりしています。(笑)私は女性なので警官に呼び止められたことはありませんが、自身も大半の人にとっては気にも留められない対象物にやたら心惹かれるところとか似ていて、「あ!私も怪しい行動をしているかも!」って思ったりしました。古い建物を見上げて見惚れたり、「この手すりの断面が~
」みたいな感じで感動してたり・・見ていてニヤついてしまう、自分にも「あるある」な、なんともオタク的シーンが結構出てくるのです。
(目黒区総合庁舎)
全編を通して都内にはこんな素敵な名建築がたくさん残っていることに感銘を受けました。戦後の効率最優先で建てられた味気ないビルと違い、随所に建築家のこだわりが感じられ、細部に美が宿っているところが印象的でした。
(山の上ホテル)
名建築の中のカフェやレストランで毎回二人が楽しむ美味しい食事シーンも眼福。こんな素敵なお店が?ここ、行きたーい、って思うような場所が次々と紹介されてました。
都内の建築をテーマにした回が10話、横浜の建築巡りをテーマにした回が特別編として1話、全部で11話のドラマです。1話が30分弱なので数日で一気に観てしまいました。来月は大阪編が放映されるそうです。見ているだけで心が豊かになるようなドラマでした。
テレビ大阪開局40周年「名建築で昼食を 大阪編」 | TVO テレビ大阪 (tv-osaka.co.jp)