九度山歩き。先の松山常次郎記念館を訪れた際に、館員さんからこのエリアをお薦めされました。まずは女人高野といわれた慈尊院へ。弘法大師の母が晩年移り住んだ地です。わが子が開いた山をひと目みたいと現在の香川県からはるばるきたけれど、高野山が女人禁制だったため母親といえども山には入れなくて、この地に滞在したそうです。初めて知りましたが、ここも世界遺産です。お寺の前にはバスも停められる駐車場がありましたが、他に一台の乗用車が停まっていただけでした。

 

北門の石段を登った先に見えた多宝塔。門がフレームになってて、このお寺の印象として記憶に残りました。

 

 

 

北門周囲の築地塀は16世紀のものとのこと。

 

 

 

 

このお寺は女性が自由に参拝できたことから女人高野として女性たちの信仰を集める場になりました。絵馬とかいっぱい飾ってあります。鈴なりに掛けられた絵馬が人々の願いの数を視覚化しているようで、その雑然とした様子からはそこに「厳しい修行」というよりは「庶民の信仰」を感じます。

 

 

 

 

絵馬。最初は目玉なのかなと思ったのですが、よく見たらおっぱいでした。書いてある願掛けはやはり女性独自の病治癒を願う言葉が多かったです。

 

 

 

境内は高野山の金剛三昧院とよく似た広さでこじんまりとした感じ。

 

 

 

 

浮いてる花はプラスチック・・。

 

 

大河ドラマの舞台になった年は観光客で随分賑やかだったそうですが、この日はとても静かな境内でした。「静かな観光地」もおそらく今だけのことかもしれませんね。

 

 

隣接して神社への石段がありました。この先にあるのは空海が弘仁7年(816年)に創建した古社である丹生官省符神社です。石段の数は119段!この石段を見上げた時、一瞬やめておこうかなと思いましたが、この先にあるのも世界遺産。やっぱり行っておこう。日傘を片手に登りました!

 

 

鳥居をくぐった先にみえる拝殿。

 

奥の方に極彩色の本殿が見えました。

 

 

この絵は猟師の姿で空海の前に現れた山の神様と、空海を高野山に案内した二匹のわんちゃんたち。

 

 

ここは高野山に続く巡礼の道のスタート地点です。高野山の根本大塔まで20km、徒歩で8時間のみちのりです。ブロ友さんにここを歩かれた方がいらっしゃいましたが、私はここを見ただけで十分です。(;・∀・)

 

 

再び石段を降りて、最後の見学先、紙遊苑へ。続きます。