高野山参詣の翌日は九度山を訪れました。前日、このエリアの地図をみていた時に丹生都比売(にうつひめ)神社なる神社を見つけました。位置的には九度山のお隣、和歌山県かつらぎ町です。初めて知る神社だけど世界文化遺産登録されているらしい。これは行ってみる価値があるのではとその日最初の訪問地にしました。橋本市のホテルから車で30分ほどの距離です。到着してみたら田植えが終わったばかりの風景が広がる長閑な場所でした。
世界遺産と記した案内板がありました。私は旅行の時、だいたいのアウトラインしか調べないので、現地に着いてから知るということが結構ありますが今回は大物。💦
駐車場から輪橋が見えました。
丹生都比売神社は1700年以上前の創建と伝えられ、女性の神様が祀られています。弘法大師空海がこの神社の一部を当初借り受け、高野山を開山したという大変歴史ある神社です。
鳥居の形が独特。両部鳥居といって神仏習合の神社によく見られるかたちなのだそう。
駐車場から見えたあの橋。
渡り終えた場所から。
禊橋・中鳥居の前から境内。
ここに立った時、目の前の境内がとてもキラキラとして見えました。朱塗りのためか、いかにも女性の神様をお祀りしている華やかな美しい境内という印象でした。
6月末は茅の輪くぐりですね。ここを8の字に移動して年前半の穢れを払います。
楼門。建立は室町時代。本殿とともに重文指定です。通常参拝はここから。近くでみると迫力あります。
とてもエレガントで美しい社殿。
横から少しだけ見える本殿。平成26年の修復工事の際、塗装を江戸初期の配色に戻しているそうです。
この神社と空海。とても深いつながりがあります。空海が大陸から投げた三鈷杵を探していた時に、ふと出会ったのが白と黒の二匹の犬を連れた猟師さん。二匹のわんこたちに、三鈷杵の場所があるところを案内させました。この猟師さんは実は高野山の山の神様の化身だったという。この話だけでも神と仏が共存する神仏習合の雰囲気を濃厚に感じます。
日本古来の神道とインドから伝わってきた仏教が互いを排除することなく融合した宗教観が形成された歴史をユネスコは評価してるらしいです。相手の宗教を排除するためにたくさんの血が流されている歴史が世界には普通にあるわけで、争うことなく互いを尊重するという価値観はこれからの世界にとても大切ですよね。
弘法大師さまを案内したという白・黒のわんちゃん。とてもかわいかったのでお土産にと二個買いました。
・・って思ったら、これおみくじでした。下に穴があってそこに折りたたんだおみくじが入ってました。
藤棚。
山の中にあるとても素敵な神社でした。この後は真田幸村ゆかりの九度山へ。続きます。