蒸し暑くなりましたね。昨日は気温が35度まで上がったそうです。昨日からエアコンの除湿モードフル回転です。
旅日記の続きです。高野山の3つの要所を周り、この後で向かったのは金剛三昧院でした。ここはメインの通りから外れたところにあり、歩いていけないこともないのですが、奥之院の参道を往復した後では疲れもあって車で移動することにしました。細い道を通っていくので対向車が来るとすれ違うのが難しそうでしたし、お寺に駐車場も殆どなく、やはり通常は徒歩かタクシーが良いのかもしれません。
ここは源頼朝亡き後、妻・北条政子が夫の菩提を弔うために建てたお寺です。境内の多宝塔は国宝であり、このお寺自体も世界遺産登録寺院です。旅から戻って知ったのですが高野山では街全体が世界遺産登録されているのではなく、檀上伽藍や金剛峯寺、奥之院などの歴史的建造物の個々が世界遺産登録されているとのこと。塔頭寺院として世界遺産登録されているのは唯一、金剛三昧院のみだそうです。
こじんまりと落ち着いた静かな境内はほっとするような雰囲気があり、女人高野と言われた奈良の室生寺を思い出しました。建物の優美なシルエットのためでしょうか。境内の中でひときわ印象的だったのが多宝塔です。建立は貞応2年(1223年)で火事の多かった高野山で残る最も古い建立物だそうです。
800年前の建物ですよね。京都なんかでも殆ど残ってないくらい。歴史を感じる色褪せたところも趣があって素敵。
本堂の前にあるのは巨大なシャクナゲ。和歌山県の天然記念物指定です。あいにく見頃が終ったばかりでしたが花が咲いている頃はさぞ見事な眺めかと。ご本尊は運慶作の愛染明王です。宿坊に泊まらないとみることができないようです。
本坊・庫裏。人の気配が殆どしなかったのですが、宿坊になっているとのこと。
見事な六本杉。
根本のほうは3本のように見え、上に行くと6本に分かれていることから六本杉と呼ばれているそうです。樹齢400年!この周囲、なんともいえない神気を感じました。
高野山観光もそろそろ終盤です。しかしながら、世界遺産登録の寺院さえも貸し切り状態で見学できたことは僥倖でした。この次は女人堂、徳川霊台院へ。下の写真は表門。