高野山地図の右端、奥之院まできました。鬱蒼とした木立の向こうに御廟がみえます。この橋から先は聖域のため写真撮影も禁止となります。

 

 

 

建物の中には無数の吊燈籠に灯りが灯り、とても幻想的な空間が広がっていました。ここに至るまでの参道では次々現れる戦国武将らの墓碑を目にしてちょっと観光気分が盛り上がってましたが、このお堂に入ったとたん、とても厳粛な気持ちになりました。お坊さんの読経の声が低く響いていてただただ荘厳な雰囲気が漂っていました。

 

建物の裏に回ると弘法大師の御廟の前にいきます。空海は亡くなってからここに祀られたのではなく、生きて入定(瞑想したまま仏になる)しているので、この建物の中で現在も生きておられるというということになってます。前に立った時の印象として、「とても明るい」気がしました。皆が信じている「今も生きておられる」っていうのは、ああ、こういうことなのか、と感じました。

 

私のお隣で男性が般若心経を唱えてみえました。私も大きな声は出しませんでしたが、ぼそぼそと一緒に唱えました。私の祖父母は生前、弘法大師さまを信仰していて、毎朝毎晩、般若心経を唱えていました。おばあちゃん子だった私は祖父母の横で毎日それを聴いていたので、物心ついた頃には全部暗唱できるようになってました。完全に耳から聞こえる音とリズムだけで覚えているので、いまでも漢字を追うと途端に頭の中が混乱してしまうほどです。お経を唱えている間、隣に祖母がいるように感じました。小さい頃の懐かしい温かい思いが蘇ってきました。

 

その後は再び2km歩いてもと来た道を。帰り道につくと再び俗な観光気分が蘇ってきて、また懲りずに武将のお墓探しです。💦 そうこうしている間に入り口まで戻りました。さあ、そろそろ休憩でもしよう!とまた移動して当初チェックしていたカフェにいったら定休日。その周囲も軒並み臨時休業でようやく見つけたお店がここ。

 

 

高野山の名物、焼餅と柚子ソーダをいただくことに。

 

 

炭酸水で割った柚子シロップはいかにも手作りという感じで柚子の果実が多い目に入ってました。爽やかで美味しいです。

 

このお餅、厚みはないのですが、びよーんとものすごく伸びます。ほんのりついている焦げ目も良い感じでした。

 

 

30分ほど休憩して次へ。一日だけの滞在となると、なかなかゆっくりできません。笑 続きます~