4月11日。最後のお花見からもう10日以上が経ちました。今日の写真は琵琶湖北端にある海津大崎の桜です。4kmにわたって桜の木が続く滋賀県の桜の名所です。
JRマキノ駅から約2km歩いたところにある公園です。道沿いを歩いていると車が背後から断続的にやってきて気になるため、ここで撮影することにしました。花は超満開。どの枝もぎっしりたわわでした。
湖面に向かって枝が垂れている光景。これを見るのが好き。湖は波が一切なく、時間が止まっているかのよう思えます。昨年は薄暮の時間帯に訪れ、今年も曇り空の下でしたが、そのためか白っぽい空間の中に浮かぶ桜と湖の姿はとても幻想的でした。静かな感動が心に染み入ってくるようでした。
斜面一帯にも桜の木。この日はちょっと風があり、たまに強く吹くと、木々から一斉に花びらが飛びました。
桜吹雪を目にすると、切なくて、心を揺さぶられる気持ちになります。桜の花をこんなに美しいと思うのはすぐに散ってしまうというその儚さゆえなのかな。
この日に撮影した写真の中で、印象深かった光景の写真を最後に二枚。下の写真は湖面に花びらが浮かんで川のようにラインを作っている様子。
もうひとつは春の華やかさとは無縁ですが、わびさび的な感慨を覚えた一枚。靄のかかった空間に一本たたずむ木。静寂とか寂寥感とか。そんな言葉が浮かんできます。桜の季節以外の北琵琶湖の静かな雰囲気が出ているように思いました。