4月6日。鯖江市・西山公園の次に向かったのは越前市にある花筐公園。ここも桜の名所と聞き、初めて訪れました。お隣にある岡太神社の社殿がとても立派でした。

 

 

明治の一時期、「敦賀県」っていうのがあったのですね。

 

 

歴史のある神社でもっといろいろ見てみたかったけれど、この日はお花見優先です。隣接する花筐公園の敷地に向かいました。公園に至る道も桜の木が綺麗に咲いています。

 

 

先に訪れた西山公園の桜が圧倒的満開だったのに比べると、こちらの桜は7-8分咲きくらい。全体にちょっと控え目な感じ。人も少なくて静かな雰囲気でした。

 

 

 

公園の名は「かきょうこうえん」と読むようです。「花筐(はながたみ)」というお能の演目に由来しているのだとか。「筐」は「かご」「はこ」という意味。この作品は鑑賞したことがないけれど、継体天皇に捨てられてしまった女性が狂女になってしまう話。一応ハッピーエンドなんですけど、手紙と花かごだけ送って「さようなら」なんてあまりにも身勝手ではないか。えー

 

能・演目事典:花筐:あらすじ・みどころ (the-noh.com)

 

 

 

 

薄墨桜の木がありました。

 

 

「根尾」って書いてあります。これは岐阜県本巣の淡墨桜の分け木だそうです。しばらく前に本巣市まで見に行ったことがありますが、あちらは樹齢1500年だったかな。凄みと気迫が漂うすごく立派な桜木でした。そういえば継体天皇お手植えだったかと。こことは継体天皇繋がりなんですね。

 

 

 

 

桜の花につつまれる茅葺の家。

 

 

 

中をのぞいてみたらこんな感じ。黒光りした床や柱が美しい。

 

 

 

展望台があるとのことで途中までいってみることにしました。その途中の斜面一帯に「カタクリ」の群生地があるのを見つけました。

 

 

 

 

カタクリを実際にみるのも今回が初めてでした。花びらが後ろに反れていて独特のかたちをしています。ちょっと俯き加減なところが可憐です。

 

反対側からみるとこんな感じ。開花直前の花みたいですがこれは後ろ姿。

 

 

この花、最近どなたかのブログで観たような気がするのだけど・・名前を忘れてしまいました。

 

 

坂をあがったところから見下ろす越前市内。静かでのどかな風景。

 

 

 

更に坂をあがったところに薄墨桜の木があるとのことでしたが、あと1kmくらい歩かねばならないようでした。坂道を1kmって結構辛くて私はここでUターンして戻ることにしました。途中で何台か車とすれ違ったので、そこまではもしかしたら車でいけるのかもしれません。

 

越前が世阿弥の能作品ゆかりの地であったこと、本巣市とのつながり、カタクリの群生地があるということ、この公園にきたおかげでいろいろ知ることができました。お花見はこの辺で次へ向かいました。続きます。