舞鶴の大庄屋屋敷を訪れたあと、福知山の鬼の博物館を観に行きました。その途中で偶然、元伊勢内宮の案内看板を見つけました。
伊勢神宮が現在の三重県伊勢市に遷る前(2千年くらい前!)、神様が祀られていたという伝承があり、この地は元伊勢と呼ばれています。三重に住んでいた頃、伊勢神宮の神職の方から「いつか元伊勢にお詣りにいくといいですよ。」と伺っていました。この日はその予定はなかったのだけれど、偶然に前を通ったことで急遽参拝することに。
クルマはこの看板のあるところに停めて歩きました。神社のすぐ前にも駐車場があったのですが、そちらは有料でした。数分の距離なので歩いたほうが良いかも。私が停めた場所も繁忙時は有料になるのかもしれません。周囲は山と集落という素朴な風景が広がっていました。三重の伊勢神宮の賑わいを知っているとその違いに驚きます。
ここにあるお家はかつては茅葺だったのか。やはり雪深い土地なのですね。
天皇神道と書いてあります。えっ?と思ったのですがこれはどこかの宗教団体のものだそうです。
神社は小高い山の上にあり、そこまで石段が延々と続きます。この石段、どことなく伊勢神宮各所にある石段に似ているような気が。
そして山上に至るまでの周囲の木々の様子から参道自体は伊勢神宮の摂社・末社の中で一番好きな瀧原宮の参道に似ていると思いました。
緩やかな坂だけれど、最近運動不足の身には結構きつい山登り感覚でした。目の前の石段が最後です。ここまできたところで広がる光景、なんだか伊勢神宮の内宮前の鉾杉が建ち並ぶ場所にそっくり。神気に満ちた空間は神様と自然が融合しているかのような空気感です。やはりここには伊勢神宮の原型があるのだと感じました。
ご神木のひとつを見上げてみる。
大きな切り株の断面から若木がすっと伸びています。切り株に接ぎ木?したものであるようです。自然(命)の循環みたいなのを感じる光景です。
朽ちて倒れた木。ここからもまた新しい命が生まれるのか。
手水舎まで来ました。
ようやく境内。ああ、懐かしいお伊勢さんの建物が!
境内にはまだ雪が残っている場所もありました。写真をたくさん撮ったのでいったんここで切ります。続きます~