10~11本目。

 

 

監督:塚本連平

キャスト:篠原涼子、芳根京子、佐藤隆太

 

自然と人情が豊かな八丈島で、次女の双葉と暮らしているシングルマザーの持丸かおり。幼いころは「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた双葉も、最近ではすっかり反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。そんな娘への逆襲にと、かおりは双葉の嫌がる「キャラ弁」を作り続けているのだが、やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。~映画.com~

 

2019年日本映画。気持ちが塞ぐニュースが続く中では、ほっとするような映画でもみたいなと思いました。書店で同名タイトルの本を目にしたことがありますが、実話をベースにした作品のようです。大人とうまく接することができない反抗期の子供にも、嫌がらせ弁当を通じて母の愛がじわじわと沁み込んでいく様子が印象深いです。「愛された」という記憶は、その子の自信や自己肯定感につながり、親から巣立ってひとりで生きていく時の堅牢な土台になるのだろうな・・と感じました。素敵な作品でした。

 

 

 

原題:Blinded by the Light

監督:グリンダ・チャーダ

キャスト:ビベイク・カルラ、クルビンダー・ギール、ミーラ・ガナトラ

 

1980年代のイギリスを舞台に、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を描いた青春音楽ドラマ。87年、イギリスの田舎町ルートン。音楽好きなパキスタン系の高校生ジャベドは、閉鎖的な町の中で受ける人種差別や、保守的な親から価値観を押し付けられることに鬱屈とした思いを抱えていた。しかしある日、ブルース・スプリングスティーンの音楽を知ったことをきっかけに、彼の人生は変わり始める。~映画.com~

 

2019年イギリス映画。アマプラでお薦め映画にあがってきて、レビューがなかなか良いので観てみました。これも実話をベースにした作品だそうです。「嫌がらせ弁当・・」の映画と同じく田舎町が舞台ですが、多民族が暮らす国で避けられない人種差別や移民の親子の価値観の乖離など結構シビアな現実が描かれてます。ブルース・スプリングスティーンの歌にインスパイアされて、成長していく息子の姿が印象的です。その人の生まれ持つ器にもよるのだろうけれど、10代でこんな心の境地に達するなんて、やはり世間に揉まれいろんな経験をすることで人は成長するのかもしれません。原題は「光に目が眩まされて」という意味で、これもスプリングスティーンの歌のタイトルからとったようです。