年末からの数度の大雪で慣れない雪かき作業をして、腕と手首をいためてしまいました💦 ほうっておけば自然に治るかと思ってたのですが、モノを持ったり動かしたりすると手首が痛くて・・。泣くうさぎ 地元の友達に紹介してもらった接骨院に行ったらこんなふうにぐるぐる巻にされました。肘部分はクロスでテーピングもしてもらっています。これを見たら一気に重症者感。(笑)でもこうやって固定されていると痛みがなくてとても楽。電気治療も気持ちよかった。もっと早く行っておけばよかったです。また今夜から雪が降るようですが、これで最後にしておくれ・・。泣

 

クローバークローバークローバークローバークローバー

 

 

先日、戦メリの映画をみて、そういえば逆の立場から書いた本があったはず、と本棚を探したら出てきました。若き日本人兵がビルマにあるイギリスによる捕虜収容所で暮らした経験を綴った内容です。

 

戦メリ映画の中で描かれた日本軍の粗暴さ、下品さは目を背けたいほどのものでしたが、それでは英軍の捕虜に対するやり方はもっとまともだったのか?と疑問を持ったのが読んだきっかけです。やはりどちらもかなりえぐいんですね。究極の状況に置かれると人間は隠されていた本性が出てくるとでもいうのでしょうか。読み終えて私が感じたのは「いじめ」に例えると、日本軍のやり方はとにかく「浅はかで粗暴な子」がやる、わかりやすい虐めであるのに対して、英軍のそれって「偏差値の高い学校の生徒」が「表面的にはわからない感じでやる」陰湿きわまりない虐めという印象。変な例えですが。わかりやすい暴力がない代わりに着々と相手を痛めつける、みたいな。

 

長年、植民地経営をしてきた欧州人独特のノウハウがこうした捕虜の扱いに応用されているのではないかと著者は感じとってます。また大勢の捕虜たちを従順に従わせるのが上手なのも欧米では家畜という生きものを扱い、多数の動物の飼育に慣れてきた歴史にもあるのではないかという考察が強烈すぎて忘れられないです。女性兵士たちは部屋の中で、裸でいる時にイギリス人男性が部屋に入ってきたら騒ぐけれど、日本人兵士が掃除に入ってきても平気だったと。完全無視するのは、彼女たちは日本人兵のことを自分たちと対等の人間とは思ってないからです。また捕虜に与えられる食事は家畜の餌だったりする。あるいは食べたら絶対病気になる病原菌のいる蟹を食べざるをえなくなる状況に追い込み、病死した日本人兵らのことを彼らが勝手にそういうのを食べたのだと結論づける意地悪さがあったりする。まあ読んでいて英軍の陰湿度の凄さに驚きっぱなしでした。

 

収容所の人間関係で英連邦側のインド人やビルマ人が自分たちの上司であるイギリス人を毛嫌いしていて、日本人捕虜たちにこっそり共感的だったのが当初意外でした。やはりそこには日本人が窺い知ることができないほどの領主国に対する根深い恨みがあったからなのかと思いました。イギリス人の東洋人に対する絶対的優越感。それに対する東洋人側からの反発。ここまでの人種差別感覚って日本で暮らしているとあまり接することがないと思うのです。アメリカで糾弾されている人種差別問題の底には、実はこれほどの酷い酷い歴史があったのでしょう。この本に書かれている内容は現代の世界の問題とも無縁でないのかもと感じた一冊でした。