2022年1本目。

 

 

1999年アメリカ映画。

原題:The Matrix

監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー

キャスト:キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン=モス

 

あらすじ:ニューヨークの会社でしがないコンピュータプログラマーとして働くトマス・アンダーソンには、裏世界の凄腕ハッカー“ネオ”というもうひとつの顔があった。ある日、“ネオ”はディスプレイに現れた不思議なメッセージに導かれるまま、謎の美女トリニティと出会う。そして彼女の手引きによってある人物と接見することになった……。~Yahoo!映画より~

 

お正月ですが、雪で外出がままならず、テレビ番組も退屈なので、アマプラで映画鑑賞してます。この作品は有名ながらこれまでちゃんと観てませんでした。AIがより進化して人間が逆に支配されているような世界という設定のストーリーです。20年以上前の映画なのに仮想世界がより身近になっている今のほうが、どこか身近に危うさを感じる内容でした。人物たちの言葉がいちいち暗示的で、時々映像を止めて考えてしまうようなセリフがぽろ、ぽろと出てくるんです。また彼らが乗るホバークラフトが「ネブカドネザル」という旧約聖書に出てくる悪名高い王様の名だったり、登場人物にオラクルという名前の預言者がいたり、トリニティというキリスト教の三位一体と示す名前が使われていたりして、そういうところも意味深でした。私はSFやアクションといったジャンルが苦手で、ずっと避けてたのですが、これは大変深いSF映画という印象です。

 

ところでこの作品、ニューヨークが舞台という設定ですが、撮影はオーストラリアのシドニー中心部でされています。この映画の製作当時、私はシドニーで働いていました。「この辺で映画の撮影やっているらしい。」と聞いてたのですが、その撮影風景を目撃したことがなく、夜か週末に撮影しているのかなって思ってたんです。昨日映画をみてびっくり。勤めていた職場の至近でした。それも平日の昼間に。どの場面をみても、あ、あの場所!ってすぐに思い出すくらい毎日通勤時、勤務時に目にしていた風景。そこは懐かしかったですが、フィジカルに痛い場面が多すぎて、怖がりの私には一回で十分な作品でした。