2年前のお正月。主人と自宅近くの神社に初詣に行きました。地域の人が参拝されるくらいの小さいお宮さんです。私たちが境内に入った時、本殿の賽銭箱の前に年配の男性が立って何やら作業されているような姿が見えました。てっきり、地域の誰かが初詣のための準備などに来てみえるのかなと思い、挨拶したんです。そうしたら、そのおじいさん、挨拶を無視して、賽銭箱の前から本殿の隅っこにいきなり移動しました。そして私たちを見ずに背中を向けてます。なんかあやしい。手に何か持ってるようです・・と、ここで、あ!!と気づいてしまいました。凝視あせる

 

まるで落語のネタみたいなことが本当にあるんやな~(笑)と友達に言われましたが、こういうの初めての経験でした。主人も何か察したようです。それで、さりげなく千円札を賽銭箱の桟からはみ出してとりやすいようにおいてきました。なんでそんなことを咄嗟にしたのかよくわからないけれど黙ってそのまま境内を去りました。その人の後ろ姿があまりにも弱々しく見えたのと、お正月に家族団らんすることもなく、また気楽にパチンコとか行くこともなくお賽銭を盗む境遇があまりにも可哀想と、瞬間同情してしまったからだと思います。チラと振り返ったら、おじいさんは遠くから私たちの動きを注意して見ているようでした。決して境内から動く気配がなかったです。

 

そういえば、親しくお付き合いさせていただいている方が、ある神社の宮司をされていました。その宮司さんが現役時代、賽銭泥棒を捕まえたという話をしてくれたことがあったんです。そこ、有名な神社なのでお賽銭の金額が半端なく、犯人も常習犯だったらしいです。その宮司さんは私たちと違って、柔道黒帯の腕前です。現行犯で捕まえて、警察に突き出したそうです。

 

宮司さんによると、その賽銭泥棒は細い紐に粘着テープを付けて桟の間にするする・・と入れて盗っていたそうです。私が神社で目撃したその人も手に紐みたいなのを持っていたので、私はそれで気づいたという次第です。汗うさぎ 

 

 

 

その神社とは関係ありませんが、三重にいた頃によくお詣りにいっていた瀧原宮。伊勢神宮摂社のひとつで、清流が気持ちよく、マイナスイオンに満ちたお宮さんです。