今年の秋は小浜市内でもう一か所、紅葉を観に行った場所がありました。訪れたのは11月19日。天気は快晴、市内の紅葉も見頃であったことから出かけたのですが・・、山の中のお寺というのはお昼間でも暗いのですね。💦
木立の向こうに見える空は行楽気分いっぱいの明るい青色なのに、視線を落とした先に広がっているのは深淵で厳かな雰囲気の境内。
ここの境内、いつ来ても、「静かな凄み」みたいなのを感じるんです。
3月12日に奈良・東大寺で行われる「お水取り」に先立って、3月2日、ここのお寺で湧く水を近くの遠敷川に流して送るという儀式が行われます。昔から両者は地下水脈でつながっているという言い伝えがあるそうです。若狭から送った水が地下水脈を通じて、奈良まで流れて、東大寺二月堂側の「若狭井」から汲み上げられ、ご本尊に備えられるという行事です。小浜にきてから「お水送り」の行事を知り、3月2日の夜は毎年、寒い中、いっぱい着こんで、カイロを二つ、両方のポケットに入れて、儀式を見に行ってました。闇の中に立ち上がる炎がすごい迫力で、山伏の恰好をした人たちが炎に照らされて浮かび上がって、とても神秘的です。昨年はコロナ禍で一般の見学ができず、その前は仕事していたので万一のことを考えて自粛しました。来年の春は見に行けるかな。
右下の小屋が水がわく閼伽井屋(井戸)。
お茶室。