旅行2日目夕方。フィン・ユール邸を後にして、ホテルに戻る途中、興味深い看板を見つけたので、寄り道してみることに。地方によくあるドライブインみたいなところでした。ここに高山祭を再現した大きなミュージアムがあるようです。駐車場の反対側にあるのは昆虫館。見たところ、休館中です。高山市の中心部からだいぶ外れたところにあるし、平日でもあったからか、かなり寂しい印象です。土産物店のほうは営業しているのかな?ミュージアムは開館していました。

 

 

ここ、こんな感じで山の斜面に洞窟みたいに穴を掘って、奥のドーム状空間に山車(祭り屋台)を展示しているというかたちになっています。

 


平成になって個人の方が私財を投じて建設されたそうです。福井県にも個人が建てられたお寺とかありますね。私財ということで納得。この雰囲気、そうかもしれない。

 

通路部分。70mあります。両脇には祭り屋台の縮小版が並びます。

 

 

 

 

展示ホールに来ました。なんかすごい空間!

驚きの豪華絢爛な祭りの世界が眼前に。

 

 

これらの祭り屋台、高さ8mあるんです。それが8台。覆う天井は更に高い地点にあり、半球状になっています。当然だけれど外の光が一切入らず、照明も殆どない、閉ざされた空間です。こういう洞窟独特のものなのか・・ちょっと饐えたような臭いがしました。祭屋台の提灯の灯りで周囲を確認できましたが、真っ暗で夜の雰囲気。第一印象は、正直なところ、ちょっと怖いなというものでした。💦 他のお客さんも殆どいなかったので。

 

 

確か鍾乳洞でもそうだったと思うのですが、地中は湿度や温度が年間を通して一定しているので、美術品などの保管には適しているようですね。高山の文化を維持継承していくことを目的に建設されたというこのドーム・ミュージアム、こういう形態は日本では初めてのものだそうです。全体をみた後、それぞれの祭屋台の細部をみて周りました。

 

 

突然音楽が流れはじめ、一台の屋台の上でからくり人形が動き出しました。(・。・;

 

 

からくり人形が終ってから、別のコーナーで獅子舞が始まりました。(;・∀・)

 

 

動きはコンピュータ制御されているのですが、脚部分の形状だけでなく、動きそのものがあまりにもリアルな「人間の脚」そのもので、これ本当に機械なのか?って思うほど。やはり誰も周囲にいない空間で客はわたし一人という状況では、感心半分、不安半分。ついテンパった状態で鑑賞・・。滝汗💦

 

 

ほかにもいろいろあったけれどもう帰ろう。真顔 

 

外へ出て青空を見たらほっ・・と安堵感。私はどうも閉鎖的空間が苦手なので、中には30分もいませんでした。白壁の建物は屋台を保管する倉庫でしょうか。この後はホテルに戻り、少し休憩してから夕食へ。続きます。