約10年ぶりに白洲正子さんの本にチャレンジ。10年前に同じ著者が書いた関西地方の寺社、歴史に関するエッセイを読んだことがありました。そのエッセイに描写される内容は全く初めて知る土地のように知らないことばかりでした。文面から漂う著者の教養レベルが私とは違い過ぎて、なかなか理解が追い付かなかったのです。知識や経験の量が足りないと、同じ対象に接しても、こんなに印象や理解度が違うのかと強く感じたのを覚えてます。
この10年ほどは休みのたびに各地を旅行するようになり、また4年前に北陸に住まいを変えてからは若狭地方や近くの滋賀県の各所を歩くようになりました。今回の読書では出てくる地名、寺社の名前、その場所の雰囲気など自分自身でもそこを歩いた記憶が鮮明に残っている箇所が多くあったためか、以前のようなちんぷんかんぷんではありませんでしたが、白洲さんのように物事を奥行きをもって理解できるにはまだまだ修行がたりないなあ・・と感じた次第。💦
最近よく歩く滋賀県(近江)には比叡山や日吉大社の歴史があり、天智天皇が移した大津京があり、天智天皇が亡くなってから起こった壬申の乱などもあり・・・数多くの歴史の舞台になっています。また日本の中でも関西はとりわけ文化が豊穣な地であることを改めて感じました。せっかくそこにアクセスしやすい場所に暮らしているのだから、その良さを堪能できる感性をもっと養いたいな!