引き続き、ここにいまーす。

 

日吉大社の駐車場に車を置いて、近隣を散歩しました。私はどこかに出かけると、その日に最低でも何か一つ、「新しい経験」をすることを念頭に置いています。観光スポットでも、飲食店でもなんでも良いのですが、過去に訪れていない場所、経験してないことをその日の日程で最低ひとつこなすこと。これを意識していると、経験値が随分上がる気がします。少女も老いやすく学なり難しえーんです。こんな時代ですが、自分なりに少しでも新しい学びを。

 

 

比叡山延暦寺・日吉大社の門前町として栄えた坂本の町には、戦国時代に穴太衆が築いた独特の石積みが残っています。道の両脇には昔の里坊というのか小さいお寺がびっしり並んでて壮観です。昔の大きなお寺の周囲ってきっとどこでもこんなのだったんだろうなあと往時を想像するのも楽しいです。この辺一帯が重要伝統的建造物保存地区(重伝建)。気候の良い頃に歩いてみたいと思ってました。この日はメインストリート・日吉参道を端っこのほうまで。

 

 

歩道が整備されており、歩きやすいです。両脇に積まれた石積みを「穴太積み」といいますが、戦国時代以降、城壁の普請に採用されることが多くなりました。信長による比叡山焼き討ち後もこの石垣が崩れることなく残っていたことから、その堅牢さに関心をもった信長が、安土城建築の際にこの石工らを呼び寄せたとのこと。日本各地に穴太積みの工法で建てられたお城が現在も多く残ってます。自然石をうまく組み合わせた穴太積みは野趣ある雰囲気が味わいあって私も惹かれます。


 

 

 

ゆるい坂道を下るような感じ。向こうにびわ湖がみえます。

 

 

これも老舗のおそば屋さん。この日にお昼を食べた鶴㐂そばはお隣り。今度はこちらも行ってみたい。

 

 

日吉そばの写真を撮って、ふと見上げた大木のこんもり感がすごい。(写真は道路を渡った反対側から撮りました。)吸い寄せられるように境内へ。

 

 

 

 

このスダジイ、樹齢300年超。根上り部分がすごい迫力でした。

 

 

 

 

日吉御田神社。かつてはここにも巨木(楠)があったみたいです。途中で切られていてもすごい存在感を放ってました。

 

 

公人屋敷という建物が一般公開されているので、見学させてもらいました。

 

 

延暦寺の僧侶でありながら、妻帯・名字帯刀を認められた人たちのことを「公人」と呼んだそうです。資料を読むと年貢や諸役の出納係みたいな感じの仕事をするひとたちのようです。よそから武家の人たちが坂本に来た際、例えば門跡とか高貴な方のところにお伺いする場合、まずはここに入って正装に着替え、乗ってきた馬などをここに置いて出向いたのだと。

 

水屋にあった立派なタンス。

 

まずはこれを見ていって、と案内されたのが昔の味噌蔵。氷室って説明してもらったかな。

 

 

お座敷。ここでお着替えしたのでしょう。

 

 

 

裏庭のほう。

 

米蔵、馬屋など。

 

公人屋敷を出てからまた日吉大社のほうに戻りました。途中にあった喫茶店で休憩しました。お店のおすすめ、レアチーズケーキをいただきました。甘さと同じくらい酸っぱさも感じる濃厚なケーキ。美味しかったです。

 

 

再び歩く。向こうから下校途中の高校生の集団が。

 

 

 

日吉大社東本宮のほうに戻ってきました。

 

 

ここの苔むした雰囲気、好きです。

 

 

 

石橋のところまで戻りました。


 

石橋からまっすぐに伸びる参道。

 

さてこの日、結構歩いたつもりが5000歩弱。一日一万歩って現代人にはかなりきつい感じがします。次回はまた冬至の頃に坂本にくると思います。その時はメインストリート(日吉馬場)からちょっと奥にはいったところも歩いて、穴太積みの石積み道路をもっと探索してみたいと思います。この日は夕焼けがきれいでした。