古い街並みの通りにあるお店。せっかく木之本まで来たので、夕食もここで食べておこうと、たまたま開店準備中だったお店をチェックしておいて入店しました。女性がひとりで切り盛りされている定食やさん(夜は居酒屋?)みたいな感じのところでした。
長浜の名物・焼き鯖そうめんがついた御膳を。税別で1400円。
故郷のおかあさんが作ってくれるような素朴なお料理でした。
上の写真の左から2番目・・これ、イワシのへしこなんです。滋賀や若狭地方でよくみかける発酵食です。私はどうもこれがあまり好きではありません。でも。これ、ひときれだったのですが、すごく美味しかったです。なんか、へしこというより、濃厚なチーズみたいな味。味に魚を思わせる要素が全くない。たった一切れでしたが、すごいコク。初めてへしこを美味しいと思いました。
お料理を待っている間、入り口付近からにゃあ、にゃあという声が聞こえてきました。店主さんは調理に忙しく気づいてない様子。私が見に行ってみると、常連ぽいお客様。
警戒はされましたが、逃げません。これはおそらく店主さんにいつも食べ物をもらっているんですね。もう一匹、ここにも。
お料理を出してもらってからは、ほかにお客さんがみえなかったこともあり、店主さんといろいろ発酵食の話、地元の話などお喋りしてました。はじめてお会いしたのに、とても温かい雰囲気の方で、ほっこりとした時間を過ごせました。またきてね、って帰りにお菓子もくださって。
外に出たらこの日は中秋の名月の夜。お月さまが円形でなく卵型ぽいのは多分、私の手元がぶれたせい。