滋賀県長浜市・木之本宿散策記です。地蔵坂を上り、左に曲がりました。少し前に歩いた熊川宿のような格子、袖壁がついた古い家屋が建ち並んでいます。
書店。湖北についての本をおいてみえる様子。
そういえば湖北について初めて読んだ本は白洲正子さんのエッセイでした。そこで知ったのは湖北は立派な仏像がひっそりと残されている土地だということ。正子さんは東京のご自宅から何度もこの地を訪れてみえたそうです。彼女以外にも井上靖、遠藤周作、水上勉などなだたる文人に愛された土地。京都のようなキラキラ観光地ではないので、世間ではあまり知られていないけれど、知る人ぞ知る滋味深い地なのかもしれない。今回は歩くの優先だったので書店には寄りませんでしたが、次回ゆっくり本を探しに行ってみたいです。
白壁に千本格子の豪壮な建物。
江戸時代の建物で元庄屋さんとのこと。二階が低くなっている建物を「役人家屋」っていうのですね。いまも住居として使われているようです。
ここのお宅、一階の格子のデザインが素敵。
この建物も窓枠の真ん中があいているデザイン。これよく見ました。
時代を経てそう。ずっしり感。
このお宅の玄関の飾り。シンプルだけど、秋の草を模してあるのかしら。なんかセンスよくて印象に残りました。
前回、食事で訪れたすし慶さん。老舗だと思います。立派なギャラリーを備えておられ、もう一回行きたいです。今回はパス。
この建物の前でも思わず立ち止まりました。重厚などっしりした建物は造り酒屋の山路酒造。佇まい自体がその由緒を語っているみたい。木之本が宿場町として機能していた頃は脇本陣も務めていたそうです。元本陣はこの後で歩く場所にあります。
斜めから。
福井もそうだけど、いまでも地域で昔の「屋号」で呼び合う文化が残ってるのですね。
昭和的模様。
お馬さんの絵がありました。
この先、室町時代から昭和時代まで牛馬の市が開かれていた場所だそうです。街道筋の民家が宿として使われていたのだとか。
このお宅。馬宿・平四郎さん。
貧しかった頃の山内一豊が、妻・千代が節約して貯めていた黄金十両で名馬を買ったのがここだと。その名馬は馬ぞろえの時に上司・織田信長の目にとまり、一豊はこれを機に栄達の道へ。最終的には土佐24万石の城主になりました。あの馬(・・って知らないけど💦)ここで買ったのか~としばし感慨深く。
土日だけ内部が資料館として公開されているそうです。見たかった!また来ないといけません。
再び歩きます。これもよい感じ。
だんだん建物が現代ぽくなってきたのでもと来た道をUターンしました。また地蔵院まで戻って今度は反対側の道を歩きました。あの辺が木之本のメインですね。続きます。