ウイルスの猛威がとどまることなく、どこにも行きづらいこの頃。小浜市内の一角、古い街並みが残るエリアを歩いてきました。お天気があまりよくなかったので、今回は赤線を引いたごく一部だけ。出発地は八幡神社。この街に住んで4年になりますが、ここを歩いたのは今回が初めてでした。車ではよく通り過ぎているのだけれど、歩いてみると、車のスピードでは見逃しているいろんなものに気づいて楽しい。

 

 

神社前の通り。狛犬の後ろは立派な蔵。下半分は海鼠壁。私の実家のある街も古い城下町ではあるのだけれど、往時の建物が現存しているのはほんの一部でいまは大半が普通の住宅街になってしまっています。それに比べると、小浜は小さい街ながらしっかり昔の街並みが残されていて良いなと思います。

 

 

 

 

角を曲がる。和紙のお店?

 

 

 

 

 

資料館があったので入ってみました。大正期の木造家屋でかつては日用品を売る小間物屋さんだったそうです。

 

 

玄関を入って内側から千本格子の向こうに通りをみる。建物は京都風の町屋。間口は狭いけれど、奥行きがとても長く全体の床面積はかなりあります。道路に面する部屋は「ミセノマ(店の間?)」と呼び、生活空間のあるエリアとはウチゲンカン(内玄関)で仕切られています。

 

 

更に奥へ入ってウチゲンカンから通りをみる。ここは台所。

 

 

おくどさん。(かまど)

 

流し。

 

これは多分、台所を守る火の神様。

 

天井は吹き抜け。建物2.5階分くらいの高さです。明かり取りの窓もあるようですね。

 

 

 

 

この感じのガラス戸も昭和的。

 

奥のお座敷の向こうに中庭と土蔵がありました。建物は二階建てですが、こちらは公開されてません。間口だけみるとめっちゃ狭そうですが部屋数7ほどあり、家族でも十分暮らせる広さに感じました。この建物は小浜西組地区の典型的な様式であるようです。

 

 

 

資料館を出て再び歩く。このレトロな建物は昭和初期のもので、国指定の文化財です。私が前を通った時は閉まっていたけれど、調べてみると現役の洋菓子屋さんのようです。

 

 

重厚な建物。

 

 

奥行き長い!

 

 

 

 

雑貨や観葉植物を扱ってみえるのか。古い建物はあじわいあって良いですね。こういうところにカフェでもできてくれたらよいのになあ。

 

 

 

 

角のところにある酒屋さん。

 

写真が多いのでいったんここで切ります。