新緑の美しい4月後半。舞鶴市の松尾寺に新緑を観に行ってきました。若狭富士と呼ばれる青葉山の中腹にありますが、住所は舞鶴の東端、福井県境ぎりぎりのところです。

 

 

お寺までの道すじ、国道27号線から細い道に入っていきます。対向車が来たらかなり焦るような細い山道を10分ほど上向きに走る感じ。対向車と出会うことなく無事に到着。ああ、こんな高いところに建物が~というのが第一印象。上の写真は駐車場に生えていたタブの木です。太い幹と大きく広げた枝が存在感を放っていました。しかし、境内にはこんな巨木がほかにもいっぱいありました。

 

仁王門前。

 

仁王門は修復中でした。ここを通って境内に向かいます。

 

 

西国三十三ヶ所霊場の第29番札所。本尊は馬頭観音。馬頭観音は農耕や畜産、競馬などにかかわる人々から信仰されている仏様なのだそうです。

 

 

石段を上った先にみつけた大きな切り株。何年か前にここを訪問された方のブログを拝見していたら、巨大な樅の木がありました。何か事情があって切り倒してしまったのか。

 

 

石段を登り切って境内の前に。

 

 

写真の枠に収められなかったけれど、全体を見渡した時の境内の美しさが心に響きました。それぞれの建物とそれらを囲む周囲の緑、また空に向かって聳えるいくつかの巨樹がとても美しく調和していて、全景が一幅の絵のようにみえたからです。なんかこういうの目にすると「空間配置の美」みたいなものへの意識が鍛えられる気がします。パノラマで撮影したら良かったなあ。💦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご本尊は馬頭観音。33年に一度公開される秘仏です。本堂の前で手を合わせた時、内部をみたら仏様の姿が見えました。あれ?秘仏はもうやめたのかな?と思ったのですが、あとで調べたところ、これは「前立ち仏」or 「お前立ち」という仏様。平常は公開されない秘仏の厨子の前に身代わりとして安置された仏様のことなのだそうです。前回の開帳は2009年だったので次回は2042年。馬頭観音様は、なかなか怒り顔でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本堂の横にスギの木。こんなに直線に伸びるのですね。美しいなと思いました。

 

 

本堂を挟んで反対側。一本の八重桜がまだたわわに花をつけていました。

 

 

 

 

 

鐘楼の近くにあったイチョウの巨木。1119年、鳥羽天皇のお手植えと伝わっているそうです。900年の古木であるだけに若木にあるような勢いはない感じがしましたが、その代わりの威厳たっぷり。秋になると黄金色になって更に美しいのでしょうね。

 

 

 

ちょっと離れたところに鎮守社。その前に大杉。

 

 

見上げる。

 

ちょっと離れて。上部は二つに分かれていますが、かつては三つにわかれていたのだそう。真ん中部分に切られた跡があります。

 

 

 

ほんとにここの境内、大物ばかり。

 

 

 

 

このあと境内横の庭園にいってみました。牡丹の花や八重桜など春の花が咲いていて、また異なる趣でした。ここでも一組だけすれ違った方がいましたが、その後は誰とも顔を合わせることがありませんでした。マスク取りたかったくらい。次は花の撮影を楽しみました。続きます~