5~6本目。
原題:The Internship
監督:ショーン・レビ
キャスト:ビンス・ボーン、オーウェン・ウィルソン
倒産した会社のセールスマンが巨大企業のインターンシップに挑む姿をユーモラスに描くコメディ作品。時計販売会社のセールスマン・コンビのビリーとニックは、スマートフォンの普及で時計が売れなくなってしまったため、突然会社倒産の憂き目に遭ってしまう。デジタル化の波に巻き込まれ失業者となった2人だが、ある日ビリーがとんでもないことを言い出した。なんと一流巨大企業“Google”のインターンシップ募集に応募しようというのだ。知識不足の自分たちには無理と反対するニックだが、ビリーに説得されインターンシップへ参加することに。しかし他の参加者は秀才のエリートばかりで、とても二人が太刀打ちできるような相手ではなかった。~all cinema ONLINE~
2013年アメリカ映画。鑑賞したのがもう一か月くらい前になります。この国の映画らしいわかりやすくて前向きなストーリーです。もちろん、ハッピーエンドです。何歳になってもチャレンジし続けることの素晴らしさが伝わります。Googleが全面的に協力した作品ということで実際のGoogle本社の様子も興味深かったです。
原題:Madame
監督:アマンダ・ステール
キャスト:トニー・コレット、ハーベイ・カイテル、ロッシ・デ・パルマ
パリに引っ越してきた裕福なアメリカ人夫婦のボブ(ハーヴェイ・カイテル)とアン(トニ・コレット)は、セレブの友人たちを招いて晩餐会を開こうとするが、招待客の数が不吉な13人になる。急きょスペイン人のメイドのマリア(ロッシ・デ・パルマ)を神秘的な女性に仕立て上げ晩餐会に同席させるが、彼女が酒を飲み過ぎて下劣なジョークを言ってしまう。~シネマトゥデイ~
2018年フランス映画。ラストシーンの解釈が観ている側に委ねられる展開で、こういうところがフランス映画らしい終わり方です。すごく好きな作品でした。コメディ仕立てではありますが、結婚生活の闇やヨーロッパ社会に頑然として残る階級意識、差別感情などシリアスな現実を垣間見る内容でもありました。生まれ育った階級が異なると、受ける教育が違うので会話の内容が違う、食べるものが違う、身に着ける服が違う・・あらゆることが異世界であるのです。格差の少ない社会で育った日本人としては最後のシーンは困難を克服した二人のハッピーエンドを期待してしまいます。
作品を観始めてすぐに印象的だったのはメイド(マリア)役の女優さんの風貌が異様だったことです。日本では高い鼻に憧れる人が多いですが、西洋では高すぎる鼻は逆に不細工とみなされます。鷲鼻だと特にそう。この女優さんは一度みたら忘れられない鷲鼻。でもストーリーの展開と共に、彼女がとても美しく高貴な女性に見えてきたのです。彼女の恋のお相手の職業がモノの真贋を見分ける美術品鑑定士だったことも興味深いことでした。何度も書いてしまいますがラストのマリアの表情がとても素敵で何度もこのシーンをリピートして観てしまいました。彼女の瞳には何が映っていたのでしょうか。たとえハッピーエンドでなくても、マリアの表情を見ていると決して悲しい結末ではなく明るい未来が彼女を待っていることが感じられました。