長浜市には何度か訪れていますが、大通寺にはまだ行ったことがありませんでした。ランチを食べた後、レストランがある黒壁スクエアから歩いて行ってみることに。徒歩10分くらいで到着。上の写真は山門からまっすぐに伸びる表参道から撮影したもの。ずっしりとした威厳ある山門の構えだけでなく、表参道に並ぶ建物と相まってここからの眺めは大変重厚な雰囲気があり、歴史を感じさせるものでした。

 

 

 

山門から10mほど離れた脇門から。向こうに冠雪の伊吹山を望みます。この脇門、桃山時代の建築で、旧長浜城の追手門と伝えられています。白壁の庫裏が門の向こうに見えます。

 

 

再び山門へ。

 

 

文化5年(1808年)起工、33年後の天保11年(1841年)落成。江戸時代のほぼ末期の建築ですね。総欅造りとのこと。京都の東本願寺山門を模して造られたそうです。

 

 

全体に施された木彫り装飾がすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山門をくぐって境内全体をみてみます。右側にあるのは本堂。

 

カメラをそのまま左側へスライド。玄関の向こうに大広間、更に奥には含山軒、蘭亭、伊吹山を借景とした含山庭があります。

 

 

 

本堂や大広間、客殿などは国の重文、庭園は国の名勝と内部はまるでそれ自体が巨大な美術品みたいでした。なんで今までここのこと知らなかったんだろう?

 

今週月曜日時点の庭の梅は0.5分咲き程度。湖北もまだまだ寒いです。

 

 

 

拝観料を納めて大広間に向かいました。2月中旬から2か月間、ここで馬酔木展が開催されており、廊下には馬酔木の鉢がずらりと並んでいました。

 

 

 

私は馬酔木の花ってあまりよく知らないのです。なんで馬が酔っぱらうと書くのかなと思ってたので、この機会に調べてみました。毒性があって、馬が葉を食べると麻痺してしまうのだとか。房状の可愛い花をつける割には怖いことしますね。無関心さの残念なところ、気づかずスルーしてしまったのですが、ここにも樹齢300年という古木も展示されていたよう。馬酔木の盆栽展は全国的にも珍しいらしく、たまたまだったけれど良い機会でした。開花の時期は梅と同じく冬から春に変わる時期。これも春を告げる花なのですね。

 

 

 

 

これは次回の更新で載せようと思っていたのですが大広間の写真。

 

 

伏見城の遺構というだけあって見事でした。カメラを構えても誰も写らないのは本当に今だけ。往時の絢爛豪華さを想像しながら、しばし佇んでしまいました。広い畳敷きの空間にも馬酔木の鉢や、昔の調度品がいくつか展示されていました。

 

 

下はお雛様の下段のほうに置いてある飾りみたいですが、これは実物サイズの調度品。

 

 

写真をたくさん撮りすぎたので今回はここでいったん区切ります。