大津館のレストランで昼食をとった後、次は大津市歴史博物館に行きました。高台に位置して琵琶湖と市内が見渡せる場所にありました。平成2年の開館だそうです。この一年はわりとせっせと滋賀県のあちこちに行きました。コロナ禍までは京都にばかり行ってたので、お隣の滋賀は意外と行ってない場所が多いです。大きな博物館なのに、ここも初めて。
博物館では大河ドラマにあわせてだと思いますが、戦国時代関連の企画展が開催中でした。
この博物館が位置しているのも、下の地図でオレンジで塗りつぶされた大津市内にあります。
堅田、坂本がこの中にあり、信長や光秀らとどんなふうに関わってきたのかということが展示されていました。県境の左側は京都。「近江を制するものは天下を制す」といわれてましたが、戦国時代の大事な出来事は結構この辺で起こってる。いままであまり意識してなかったけれど、解説を読んでいくうちに、歴史の中でかなり重要な位置にあったのがこのエリアであったことを改めて認識しました。
下は室町末期の頃(400+α年前)の堅田復元模型。浮御堂も確認。
中世、堅田は水運の拠点として栄えていました。当時は北陸や東海からの物流も琵琶湖を経由しないと京にアクセスできなかったからです。なので、ここの水運をがしっと押さえていた人たちは堅田衆と呼ばれて、力をもっていた様子。「湖族」とも呼ばれて、なかなか手ごわいひとたちであったようです。
こちらは坂本の街並み。細部まで作り込んであって、ミニチュア好きにはたまらなく興味をそそられます。立派な寺院などが多い坂本は一見して大変栄えていた場所だったことが伺えました。
「伝・明智光秀公の陣太鼓」。最初、レプリカかなと思いましたが、大津盛安寺にあるのを、企画展の間だけ展示されているのだそう。貴重でした。
坂本城遺跡出土品の数々。光秀が城主だった時代のものです。
坂本城はいまは城跡が残るのみでその大半も湖の底ですが、安土城に次ぐ豪華壮麗なお城であったようです。
これ以降の展示は撮影不可とのことで写真がありません。館内は広くて、展示も多く、大津の歴史をざっと知る上では有益な場所だと思います。日吉や坂本を訪れる前にここにきておけばよかったと思いました。💦 さてこの後は近江八景のひとつ、唐崎神社へ。続きます。