旧琵琶湖ホテル本館。昭和9年に建てられ平成10年の浜大津への移転までホテルとして使用されていました。昨日のブログ紹介の時に「歌舞伎座と似ている」とブロ友さんがコメント下さったのですが、調べてみたところ、ここを設計したのは、東京歌舞伎座を設計したのと同じ建築事務所なのだそうです。歩いた順番に写真を載せていきます。
玄関を入って視界に入るのが深紅のカーペットでした。濃い青の縁取りとのコントラストがとてもノーブルな感じがしました。
この階段を上ってそこから玄関をみるとこんな感じ。
ロビー。外観は和風ですが内部は完全な洋風です。
クラシックな大時計。こういうの奈良ホテルや志摩観光ホテルにもおいてありました。
かつての両替所。真鍮製の格子がたててあります。ここで外貨から円への両替をしていました。
エレベーター。使いませんでしたが、いまも現役ぽい。停止階の表示部分もいま見ると、レトロでいい感じですね。
階段を使って上階へ。踊り場です。両側にクラシックなミラーがかけてあって優雅な雰囲気があって素敵だと思いました。
二階、三階は現在は貸し会議室や公民館的な場所として使われているみたいでした。かつての一流ホテルがあった場所なので眺めもとても良いし、優雅な内装が残っていて、こんな公民館いいなあと・・・
二階では特別企画展として戦国時代の大津エリアの紹介が~。
一通りみてから、外の展望テラスに出てみました。向こうにみえるガラス張りの近代的な建物はホテルとは関係なく、どこかの宗教施設みたいです。めっちゃ豪華です。
展望テラス。
足元のタイル。
当時の客室部分も展示室として公開されていたのでいってみました。
角部屋の広い部屋がかつてのスイートルーム。家具などが置いてないこともありましたが、随分簡素な部屋で、え?これが?という印象でした。でもビューは確かに最高。皇族の方がいらした時もここに宿泊されたそう。直近では皇太子時代の天皇陛下と雅子様が宿泊されたとのことで(といっても90年代)、当時の写真が飾ってありました。
あっ、この椅子とテーブルセットは
ロビーにおいてあったやつ!
ヘレンケラーも宿泊。
ホテルゆかりのセレブな方々。昭和中期くらいまでに活躍したひとたち?
若き日の勝新太郎さん(左下)の目ヂカラすごい。なんか海老蔵さんを連想します。中村錦之助さんってこんなお顔されてたのですね。どこか三浦春馬さんに面影が似ているように思いました。
館内を見学した後は外に出ました。隣接するのはイングリッシュガーデン。現在は閉園中で春の開園に向けて準備されているようでした。
きれいな花も。
イングリッシュガーデンの横はこんなふうに琵琶湖と散歩コース。
歩いていたらにゃんこと遭遇しました!
ここにもいる!野良にしてはまるまるしているし・・と思ったら、餌をあげている人がみえました。その方に話しかけてみたところ、猫たちをお世話するボランティアの人たちがいるのだそうです。それでなのか、人馴れしている様子で近寄ってもあまり逃げません。
一通り外を歩いて、駐車場に戻ろうとしたところ、またしても芝生の上に黒いもふもふが。
これも猫ちゃん。そぉっ・・と近づいたけれど、警戒して逃げる様子もなく、ころんとお腹を見せてくる。(犬みたい?)
毛はボサボサですが、とても人馴れしている様子でした。背中を撫でてあげたら、頭から全力で私に体を押し付けてきました。ああ、かわいいー。 全身をブラッシングしてきれいにしてあげたい衝動にかられました。(笑)
右耳の部分をみると、小さい切込みが入っています。これは「不妊手術をしてある」という意味です。
ああ、この街には彼ら野良猫たちを思いやって世話する人たちがいらっしゃるのだなと、ほっとした気持ちになりました。猫たちにとっては一世代限りの命になりますが、殺処分されるおそれは少なくなります。みんなから大事にされておくれよ、、と後ろ髪を引かれながら、次の場所に向かいました。次は大津市歴史博物館へ。