1921年(大正10年)に建てられた旧郵便局舎。こちらはかなり「洋」寄りの和風折衷建築。周囲の伝統的建築の中にすんなり溶け込んでいる雰囲気がありました。1960年まで郵便局として利用されていましたが、その後、空き家に。平成9年から特定非営利活動法人により再生、交流館として活用されています。
正面の曲線状に立ち上げた玄関はスペイン風。ここは当時の図面や写真をもとに復元したのだそう。とてもレトロな雰囲気。これがまたいいなと思いました。
1921年の建築だから来年100年!内部見学もできたので、中を見せていただくことにしました。昔風の赤いポストが玄関を入ったところに置いてありました。
カメラを天井に向けていたら、スタッフの方が灯りを点けてくださいました。満月のような丸い照明はヴォーリズさんのお好みだったのかな。シンプルで素敵です。
カウンターの内側から道路に向かってカメラを向けた図。冬の寒い日だったけれど、屋内はなんだか暖かい雰囲気がありました。
カウンターの下に視線を移動。「養老」、「申込書」などと書いてある文字が確認できます。郵便局で扱っていた保険申し込みの書類をここに保管していたのでしょうか。当時のまだのんびりした雰囲気が伺えるようです。
なんかびっくりした顔みたい。この漫画的デザインが面白い。
建物自体は古くても建材は本物なのが素敵です。
二階も見ていってください、と言ってもらい、階段を上って二階へ~
この古めかしい雰囲気にどこか懐かしさを感じました。
2階部分は広くとってあり、ヴォーリズ関連の資料展示室になっていました。ヴォーリズ氏自身や各地のヴォーリズ建築の写真などが展示されていました。
窓からは冬の景色がみえました。すぐ近くに老舗の酒屋さんがあり、そこに生えている一本の木がそれは見事な大きなもので。
窓枠をちょっと十字架ぽく撮ってみました。
階段を下りていきます。ここでゆかりんちゃんが指摘してくれた階段の形状。長い間にたくさんの人が行き来してすり減っていました。郵便局の歴史を感じた箇所でした。
再び玄関部分。日が傾いて夕日を受けてちょっと違う雰囲気に。
郵便局を反対側から。
周囲の様子。
景観がとても美しい近江八幡の街。古いものを大事に守っている街には精神的な豊かさみたいなのを感じます。