11月25日。彦根城内へ。何年ぶりかな? 券売所前の博物館を最初に見学しました。ここはもともとはお城の表御殿だったところで、当時の絵図や資料を基に30年ほど前に復元された建物です。樹木、燈籠、手水鉢なども古絵図に描かれたものを再現しているそうで、当時の雰囲気が伺えるものでした。
能舞台です。ガラス窓が間にありますが二面に椅子が配置されていました。現在、能楽の上演があるのかどうかわからないですが、やはりSDを取ってあり、大半の椅子は使用できない様子。
舞台の端にお茶席がありました。先客もみえなかったので少しお茶休憩することにしました。
もみじを映した主菓子。前日やこの日の朝の空のような美しいあかね色。
その後、井伊家の展示室へ。代々の古文書、美術工芸品などが展示されていました。
さすが徳川家の重鎮であったお家だけに立派なものがたくさん!
武勇で知られる井伊家。軍装は朱色で統一していました。ルーツは武田家です。信玄亡きあと、武田家が滅亡し、家康は勇猛さで知られた武田の軍団を井伊家に引き継がせたのです。戦国時代はお家が滅亡しても、本人が優秀でさえあれば、次の奉公先が見つかる世であったのですね。現代でいえば欧米のような実力主義の世界だったのかもしれません。
勇ましさで知られる井伊家ですが、文化面での造形も深く、展示されている数多くの美術工芸品からは文武両道の家であったことが伺えました。
この後は御殿内の見学です。
天光室という名の茶室。
静かでゆったりとみることができました。今年は観光客が少ないおかげで、どこへ行っても周囲の雑音とかあまり気にせずに楽しむことができます。今だけの貴重な時間かも。今のうち、なるべく人が少ないところを選んで見ておきたいです。
襖や壁紙の色や模様には、シンプルだけれど気品が感じられます。
このミニマリズムな美しさがなんともいえない。
この後は石段を登って天守に向かいました。何度めかの彦根城訪問で、今回ようやく初めて!ひこにゃんと会えました!続きます~